平成30年度 横浜栄共済病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 21 81 171 230 478 698 1354 3197 2827 639
【定義】
平成30年度中に当院を退院した患者さんの人数を、10歳刻みで年齢階級別に集計しています。
年齢は入院時点での年齢を使用し、複数回入退院を繰り返した方についても、1入院を1人として集計しています。

【特徴】
当院の入院患者さんは、70歳代の方が最も多く、次に80歳代の方が多くなっており、70歳以上の方が占める割合が全体の69%と、比較的ご高齢の方が多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 317 2.82 3.01 0.00% 73.63
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 270 4.48 4.47 0.74% 73.07
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 167 3.10 3.15 0.00% 73.63
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 137 19.28 17.66 2.92% 83.56
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 50 14.50 12.52 2.00% 73.24
・1位及び3位は、狭心症に対する心臓カテーテルの検査です。
・2位は、狭心症に対する冠動脈のカテーテル治療です。
・4位は、心不全に対する内科的治療です。
・5位は、急性心筋梗塞に冠動脈のカテーテル治療です。

・循環器内科で最も多い症例は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)です。虚血性心疾患は心臓を取り巻く血管が狭窄し、心筋に十分な血液が送れなくなる疾患です。
当科では、虚血性心疾患に対して血管内にカテーテルという細い菅を挿入し、狭窄の程度を検査したり、治療を行っています。カテーテル治療は、開胸の必要がないため、体への負担も少なく、入院期間が短くなっています。

・心不全は、心臓の機能が何らかの原因により障害されたことが原因で様々な症状が現れます。心臓の障害のうち、時間がたつとともに機能が戻り、正常になるのはごく一部です。高齢社会を反映して、最近は高齢者の心不全が多くなっています。薬を使って調整し症状を抑え、日常生活を送ることとなりますが、入退院を繰り返す割合も高く、患者数が多くなっています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 38 24.79 20.92 13.16% 84.53
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 35 11.77 10.00 0.00% 72.49
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 34 2.00 2.04 0.00% 60.29
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 34 16.35 14.58 14.71% 76.56
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア2 33 19.97 15.17 0.00% 84.94
・1位は誤嚥性肺炎、5位は細菌性肺炎で、どちらも高齢者に多いため、ほとんどが緊急入院となり、平均年齢も高く、在院日数も長いのが特徴です。

・2位及び4位は、肺がんに対する内科的治療です。呼吸器内科では進行した肺がんを取り扱うことが多く、主に化学療法による治療を行っています。

・3位は睡眠時無呼吸症候群の検査のための入院です。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 270 2.17 2.67 0.00% 70.53
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 110 11.31 10.08 4.55% 78.84
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 58 6.74 8.52 0.00% 74.53
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 52 6.90 7.75 0.00% 69.85
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 49 20.33 20.92 14.29% 83.92
・1位は、大腸ポリープ切除のための入院です。

・2位は、総胆管結石、胆嚢結石、胆道狭窄等の胆道疾患に対する内視鏡治療です。

例えば、総胆管の中に結石ができた場合、肝臓で作られた胆汁が十二指腸へと流れるのを止めることとなります。その結果、肝臓の障害や黄疸・胆管炎が見られることがあります。これを防ぐため、胆汁の流れが悪くなった部分に、短いチューブを内視鏡で挿入し、胆汁の流れを改善します。

・3位は、早期胃癌に対する内視鏡的治療です。

・4位は大腸憩室出血、5位は高齢者に多い誤嚥性肺炎です。これらの疾患は緊急入院となることが多く、当院は二次救急病院として、対応にあたっています。
代謝内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 34 14.90 12.58 5.88% 81.59
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 18.76 20.92 13.79% 82.21
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 25 2.44 2.67 0.00% 74.08
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病あり85歳未満 24 14.79 15.14 0.00% 65.00
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし85歳未満 21 13.29 14.27 0.00% 71.86
・1位は尿路感染症、2位は高齢者に多い肺炎で、地域の急性期疾患の需要に対して、当院で対応しています。ほとんどが緊急入院となり、平均年齢が高いのが特徴です。

・4位及び5位は、糖尿病に対する教育入院です。

・糖尿病教育入院の入院期間は通常2週間で、血糖コントロールを主な目的としていますが、糖尿病の合併症の検査にも重点を置いています。特に血管障害(虚血性心疾患、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症等)を見逃すことがないよう、循環器内科、脳神経外科と連携しながら診療しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 44 11.93 12.05 2.27% 69.20
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 22.97 20.92 12.90% 86.00
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 10.50 8.75 0.00% 69.56
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 21 16.00 12.58 0.00% 75.29
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 17.79 15.58 0.00% 74.00
・1位、3位は、慢性腎不全に対する内科的治療となっています。

・腎臓内科では、慢性腎不全に対する血液浄化療法や、ICU(集中治療室)における急性血液浄化、維持透析中の患者さんの合併症による入院等に対応しています。

・2位は誤嚥性肺炎、3位は尿路感染症に対する治療です。どちらも、高齢者に多い疾患であり、地域の急性期疾患の需要に対して、当院で対応しています。

・5位はリウマチ性多発筋痛症やANCA関連血管炎等の自己免疫性疾患に対する治療です。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病なし 18 15.83 19.61 11.11% 83.33
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 4.71 7.35 0.00% 58.06
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 15 16.33 12.58 0.00% 81.40
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 14 4.50 5.10 0.00% 76.14
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 5.85 9.69 0.00% 77.00
・1位は、腰椎骨折等に対する保存的治療
・2位及び5位は、頭部外傷に対する治療
・3位は、尿路感染症に対する治療
・4位は、前庭機能障害(めまい)に対する治療

・当院では、24時間体制で救急車や救急患者さんを受け入れています。救急外来での診療は、基本的に救急科の医師が診察をした後、他の専門科の医師に引き継ぎます。このため、救急科の医師が継続して入院診療を担当する症例は多くありませんが、継続して担当する例としては、上記の疾患が挙げられます。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 130 3.91 4.96 0.00% 70.75
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 77 2.77 2.67 0.00% 72.34
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 64 18.22 15.30 3.13% 74.20
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 57 7.33 7.30 0.00% 64.04
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 41 10.46 8.95 0.00% 72.59
・1位は鼡径ヘルニアに対する手術
・2位は大腸ポリープを切除する手術
・3位は大腸がんに対する手術
・4位は急性胆のう炎等の胆嚢疾患の手術
・5位は腸閉塞に対する保存的治療

・1位、2位、4位、5位はいずれも、全国的に症例数の多い疾患であり、地域の急性期疾患の需要に対して、当院で対応しています。

・消化器外科では、食道がん・胃がん・大腸がんを中心に取り扱っており、早期がんに対しては、体への負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に行っています。
乳腺甲状腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 50 9.22 10.59 0.00% 62.94
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 30 2.07 6.52 0.00% 56.50
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 30 5.63 6.23 0.00% 63.53
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 あり 4.02
090010xx99x01x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 13.15
・1位から3位まですべて乳がんに対する手術で、手術の範囲や方法によって、分類が分かれています。4位が乳房にできた良性腫瘍に対する手術、5位が乳がんに対する内科的治療となっています。

・乳がんについては、術前診断をもとに、個々の患者さんにふさわしい手術の切除範囲を検討しています。また、手術に際しては形成外科医と連携し、切除と同時に乳房再建も行っています。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
脳神経外科・脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 65 10.78 9.69 10.77% 78.08
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 63 14.84 16.18 19.05% 72.75
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 54 16.41 16.16 27.78% 78.83
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 45 9.58 7.28 6.67% 60.78
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 45 3.82 3.02 0.00% 61.36
・1位は外傷性慢性硬膜下血腫に対する手術です。

・外傷性慢性硬膜下血腫は、頭部に怪我をした1~2ヶ月後に症状が起こる病気で、脳と硬膜のあいだに血が貯まり(血腫)、それにより脳を圧迫して様々な症状が見られます。
高齢者に多く、多くは症状が出現した時点で受診となり、手術が必要になります。

・2位及び3位は、脳梗塞に対する内科的治療です。

・脳梗塞は、脳に酸素と栄養を運ぶ動脈が詰まり、脳への血液供給が途絶えてしまうことにより、意識障害や運動麻痺などが起こる病気です。
脳梗塞は発症の原因によってタイプや重症度が変わってきます。重症度な場合、急性期の治療を終えたあとに、リハビリテーションを専門病院で行うために転院することもあり、転院率が高くなっています。

・4位はてんかんに対する治療、、5位は脳血管の検査入院で、造影剤を使用しCT撮影をすることで、脳動脈の情報を集めて画像にします。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 あり 手術・処置等2なし 65 10.18 11.87 1.54% 73.66
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 26 9.38 10.08 3.85% 37.35
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 24 23.08 31.09 8.33% 73.21
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 12 9.25 9.29 0.00% 70.08
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 6.40 8.98 0.00% 41.80
・1位は肺がんに対する手術です。
・2位は気胸に対する手術です。
・3位は膿胸に対する手術です。

・呼吸器外科では、早期の肺がんや自然気胸などに対して、患者さんの痛み・負担をできるだけ軽減するため、胸腔鏡を用いた低侵襲な手術を積極的に行っています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 33 2.42 2.85 0.00% 71.09
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 15 35.20 24.00 13.33% 75.80
050163xx02x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 13 22.38 20.61 0.00% 76.38
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 10 12.70 16.06 0.00% 76.60
050161xx9901xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 22.66
・1位は、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療
・2位は、心臓弁膜症に対する弁置換術
・3位及び4位は、非破裂性大動脈瘤に対する手術
・5位は、解離性大動脈瘤に対する治療

・下肢静脈瘤に対する手術方法として、当院では、血管内レーザー治療をメインに行っています。これは弁不全を起こしている静脈の中に、レーザーファイバーを入れ、静脈の内側を熱で焼き、閉塞させる治療法で、従来の手術方法(ストリッピング手術)に比べ、より負担の少ない治療法となっています。

・心臓弁膜症とは、心臓にある血液の逆流を防ぐための4つの弁が正常に機能しなくなった状態のことをいいます。当科では、弁を切除し人工弁を埋め込む手術(弁置換術)、自己弁を温存し、弁の形を整える手術(弁形成術)を行っています。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 105 26.39 26.30 48.57% 82.90
160760xx97xxxx 前腕の骨折 あり 45 5.93 5.68 2.22% 67.09
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病なし 22 22.91 19.61 45.45% 80.59
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 20 3.05 4.83 0.00% 69.30
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 あり 定義副傷病なし 19 4.26 6.07 0.00% 53.95
・地域の急性期疾患の需要に対応するため、積極的に救急患者を受け入れており、整形外科では、骨折等の外傷関連が約7割以上を占めています。

・1位は、大腿骨近位部骨折(脚の付け根の骨折)に対する手術
・2位は、前腕骨折(主に手首の骨折)に対する手術
・3位は、腰椎圧迫骨折等に対する手術
・4位は、手根管症候群に対する手術
・5位は、鎖骨骨折に対する手術

・高齢になって骨粗鬆症になると、若いときと比べ骨が脆弱になります。高齢者が転倒などの比較的軽い外力で受傷する骨折を「脆弱性骨折」と呼びます。
その代表的な症例が、大腿骨近位部骨折(脚の付け根の骨折)です。治療の目的は、患者さんがもう一度歩けるようになることですが、リハビリテーションに長い期間を要するため、リハビリテーションは転院し専門病院で行うため、転院率が高くなっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 68 8.03 8.98 0.00% 74.44
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 44 10.68 12.51 0.00% 65.91
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 10.65
080090xxxxxxxx 紅斑症 10.07
180030xxxxxxxx ■その他の感染症(真菌を除く。) 12.36
・1位は、帯状疱疹です。

・水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる疾患で、ぴりぴりと指すような痛みと小さな水ぶくれが帯状に現れます。
過去に水ぼうそうにかかった人は誰でもなる可能性があり、体内の神経節に潜んでいたウイルスが、加齢やストレス・過労などが引き金となって免疫力が低下すると発症します。
病変が広範囲である場合、激烈な疼痛や帯状疱疹の合併症がある場合、入院し抗ヘルペスウイルス薬の点滴を行います。入院期間は8日となっています。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 定義副傷病なし 115 2.48 2.53 0.00% 72.81
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 80 9.66 7.40 1.25% 73.59
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 36 6.19 5.62 0.00% 67.08
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 31 2.00 2.72 0.00% 58.45
110080xx991x1x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 定義副傷病あり 23 5.26 4.79 0.00% 76.13
・1位及び5位は、前立腺がんに関する検査入院(前立腺針生検)
・2位は、膀胱がんに対する手術
・3位及び4位は、腎尿路結石に対する手術
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 57 9.77 9.02 1.75% 62.65
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 56 6.54 7.04 0.00% 57.43
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 52 5.27 5.43 0.00% 41.63
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 50 4.48 5.10 2.00% 65.18
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 49 9.08 8.29 0.00% 45.10
・1位は、突発性難聴です。

・突発性難聴の治療方法は副腎皮質ホルモン剤等の点滴が主になります。特に発症後1週間以内に治療を開始することが重要で、緊急入院となることも少なからずあります。

・2位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。

・慢性副鼻腔炎に対しては、内視鏡を用いた治療を行っており、顔の皮膚を切らずに内視鏡を用いて鼻の中から手術ができ、負担が少なくなっています。

・3位は習慣性扁桃炎等、4位は前庭機能障害(めまい)に対する治療、5位は慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎に対する手術です。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 22 9.55 9.63 4.55% 33.27
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 12 8.17 11.80 0.00% 30.50
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 10 16.60 19.69 10.00% 30.20
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 3.20
120270xx99x0xx 産褥期を中心とするその他の疾患 手術なし 手術・処置等2なし 6.47
・当院の平成30年度の分娩取扱件数は、年間186件でした。
医療行為を必要としない自然分娩が最も多いですが、自費診療になるため今回の集計では集計対象外となります。
・1位は、帝王切開で出産した症例です。ほとんどの方は出産後7日目に退院となります。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし 32 3.25 3.15 0.00% 76.03
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 16 11.44 12.51 0.00% 68.63
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 13 8.46 8.16 0.00% 84.31
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 4.86
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 あり 3.20
・1位は、眼瞼下垂に対する手術です。
・眼瞼下垂は、まぶたが下がり眼を覆うようになり、ものが見えにくくなる症状をいいます。近年の高齢化社会に伴い、目を開ける筋力の低下による老人性眼瞼下垂が増えてきています。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 あり片眼 303 2.00 2.84 0.00% 77.53
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 あり両眼 5.39
020220xx97xxx0 緑内障 あり片眼 8.00
・1位及び2位は、白内障に対する手術です。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 82 14 20 31 15 1 7
大腸癌 43 53 89 44 13 1 8
乳癌 53 38 12 14 1 7
肺癌 40 16 39 82 13 24 1 7
肝癌
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
5大がん(胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん)について、集計期間に入院治療を行った患者さんの数を、UICC病期分類別に集計しています。
※患者数は、一連の入院を1カウントして集計しています。同じ患者さんが2回入院した場合、2カウントとなります。

UICC病期分類とは、どの程度がんが進行しているかを表し、Stage0からStageⅣまであり、StageⅣが最も進行していることを表します。
ステージとは、➀原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3カテゴリの組み合わせによって決まり、UICC病期分類国際対がん連合により定められた世界各国で使用されている分類です。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。

【特徴】
胃がんにおいては、早期のがんに対して内視鏡的治療(粘膜下層剥離術等)を積極的に行っているため、StageⅠが多くなっています。
大腸がんにおいて最も多いStageⅢに対しては、結腸切除術等の外科的治療を行っています。

肺がんではStageⅣが最も多くなっております。StageⅣの治療は抗がん剤治療がメインとなることが多く、入院して抗がん剤治療を行う際に、1人の方が入退院を繰り返すため、患者数が多くなっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 8.15 52.85
中等症 188 15.25 80.51
重症 82 20.77 84.52
超重症 83 24.16 79.61
不明 366 18.25 80.22
【定義】
「市中肺炎」とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことで、病院等の医療機関に入院中に発症する「院内肺炎」や、介護施設等に入所中の方が発症する「医療・介護関連肺炎」と、区別されます。
さらに、成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)の重症度分類(A-DROPスコア)に基づき、当院で取り扱った市中肺炎※について、集計しました。

※細菌等による肺炎を集計対象としており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎、食べ物の誤嚥による肺炎は集計対象外です。

【特徴】
診療ガイドラインでは、軽症の患者さんは外来治療が原則ですが、入院となる場合が少なからずあります。中等症が最も多く、重症度が上がると、重症度が上がるごとに、治療期間が長期化することがうかがえます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 308 22.62 76.94 37.7%
その他 24 22.33 77.58 37.5%
【特徴】
発症3日以内の急性期脳梗塞(I63$)の患者さんが、脳梗塞全体のうち83%を占めています。

脳梗塞(I63$)の治療は、脳梗塞の種類によってことなります。発症したらできるだけ早期に適切な検査で脳梗塞の原因を調べて、そのタイプに応じた治療を行う必要があります。

発症数時間以内の"超"急性期の場合の治療は、
●t-PA静注療法
●急性期脳血管内治療(血栓回収療法・血管拡張術・ステント留置術)
を行います。

当院では、このような緊急性のある疾患に迅速に対応できるよう、24時間365日患者さんを受け入れる体制を敷いています。

脳梗塞は、治療期間が長期になることがあり、その場合には、当院で急性期治療を終了した後、連携している回復期病院(リハビリ専門病院)等に転院することもあるため、転院率が高くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 185 1.72 2.57 1.1% 72.59
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 74 1.51 2.61 0.0% 74.04
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 46 2.28 7.41 2.2% 77.93
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 41 0.02 15.63 0.0% 73.17
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 22 1.14 3.23 0.0% 75.00
・1位、2位、4位及び5位は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対するカテーテル治療です。
カテーテル治療は、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、心臓を栄養する冠動脈の狭窄部位を削ったり、拡張したりする手術です。

・3位は、K616四肢の血管拡張術・血栓除去術です。下肢閉塞性動脈硬化症(下肢の動脈が狭窄、閉塞し、歩くと脚が痛くなったり、進行すると脚が壊死したりする病気)に対するカテーテル治療です。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 274 0.19 1.18 0.0% 71.43
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 55 1.31 11.60 7.3% 79.60
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 55 0.18 5.53 0.0% 74.47
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 54 0.81 10.20 1.9% 76.85
K654 内視鏡的消化管止血術 41 0.63 9.20 4.9% 74.10
・1位は大腸ポリープを内視鏡で見ながら切除するポリペクトミーです。
・ポリペクトミーとは良性腫瘍を含めた隆起性病変を切除・治療する方法です。腫瘍は通常、茎や起始部の径が10~15ミリ以内の小さなものです。

・2位及び4位は、総胆管結石等の胆道疾患に対する手術です。
・どちらも口から内視鏡を入れて食道・胃を通り、十二指腸まで挿入して手術を行います。総胆管の狭窄部・閉塞部に細いチューブを挿入・設置をしたり、胆管・膵管の出口を切開し、結石の除去や閉塞を軽減させたりします。内視鏡を使うので、皮膚に傷も残らず、体に負担の少ない治療です。

・3位は、胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)です。
・早期がんに対し内視鏡で病変を切除するという治療方法です。近年、さまざまなナイフで粘膜を薄くはいでいく技術が研究され、体の負担が少なく、大きな病変でも一括で切除することが可能となりました。

・5位は、胃潰瘍等による出血に対して行う治療となります。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 32 8.56 15.44 6.3% 66.59
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 12 0.67 6.17 8.3% 71.75
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈)
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
・1位は、透析用のシャント設置術です。
・透析では1分間に約200mlもの大量の血液を体から取り出さなくてはなりません。通常の点滴や採血を行う静脈からは、大量の血液を取り出し続けることは難しいため、動脈と静脈を直接つなぎ、透析専用の血管を作る手術(内シャント設置術)を行います。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 101 1.50 1.61 0.0% 71.52
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 83 0.37 2.20 0.0% 72.96
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 71 2.54 5.77 1.4% 65.21
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 68 3.71 21.65 10.3% 77.50
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 33 3.03 12.42 0.0% 72.15
・1位は鼠径ヘルニアに対する手術、2位は大腸ポリープを内視鏡で見ながら切除する手術、3位は急性胆のう炎等の胆嚢疾患に対する手術です。

どちらも、全国的に症例数の多い疾患であり、地域の急性期疾患の需要に対して、当院で対応しています。

・4位と5位は大腸がんに対する手術です。
消化器外科では、食道がん・胃がん・大腸がんを中心に取り扱っており、早期がんに対しては、体への負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に行っています。
乳腺甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 30 1.03 3.60 0.0% 63.53
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 18 1.00 6.00 0.0% 66.89
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 18 0.11 1.22 0.0% 51.33
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 15 1.00 8.07 0.0% 62.47
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う))
・3位を除くすべての手術は、乳がんに対する手術となっています。
・乳がんに対する手術は、センチネルリンパ生検と乳房温存術を組み合わせた縮小手術を中心に行っています。痛みや腕の浮腫等の手術後の後遺症も少なく、美容上も優れています。

・3位は、抗がん剤治療を行うために、器具を埋め込む手術です。
・CVポートという100円硬貨程度の大きさの器具を皮下に埋め込むことで、抗がん剤治療実施に伴う苦痛(血管に注射針を刺す苦痛)が小さくなります。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 69 0.84 10.22 13.0% 79.88
K178-4 経皮的脳血栓回収術 28 0.54 36.96 64.3% 78.46
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 22 1.00 9.18 0.0% 65.09
K1781 脳血管内手術(1箇所) 13 0.85 15.54 7.7% 68.31
K178-2 経皮的脳血管形成術 11 9.27 25.36 63.6% 71.55
・1位は、外傷性慢性硬膜下血腫に対する治療です。
高齢者に多い病気で、頭を軽くぶつけたあと、しばらくたってから脳の表面に血液が貯まる病気です。治療法は手術が基本となり、頭蓋骨に小さな穴を開け、貯まった血液を洗い流します。

・2位は、脳梗塞に対する手術です。
脳梗塞の中でも発症から概ね8時間以内で、症状が重度でない場合は、脳血管に詰まった血栓を除去する「脳血管内治療」を行うことができます。
脳血管内治療とは、カテーテルという細い管を脚の付け根の血管から挿入して、頭の中の血管へ進めて治療を行います。その中でも「脳血栓回収術」は、カテーテルを真空で吸引し血栓を取り除いたり、先端がらせん状になった柔らかいワイヤーを用いて、血栓を絡めて取ってくる治療方法です。

・3位は、顔面けいれんや三叉神経痛に対して、脳神経を圧迫している血管の位置をずらし症状を取り除く手術です。

・4位は脳動脈瘤等に対する手術、5位は脳血管狭窄症に対する手術です。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 41 1.49 8.56 2.4% 75.12
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 29 2.52 5.83 3.4% 38.90
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 19 1.42 6.47 0.0% 71.84
K496-2 胸腔鏡下醸膿胸膜又は胸膜胼胝切除術 18 6.11 22.89 16.7% 74.61
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他) 14 1.79 10.57 14.3% 70.79
・1位、3位及び5位は、肺がん・肺腫瘍に対する手術です。切除範囲等により手術コードが分かれています。
・肺がんに対する手術では、胸腔鏡を使用した低侵襲な手術に取り組んでおり、患者さんの状態に応じて最良の術式を選定しています。

・2位は、気胸(肺の一部が破れ、漏れた空気で肺が圧迫される病気)に対する手術となっています。

・4位は、膿胸に対する手術となっています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 29 0.00 1.03 0.0% 70.55
K5551 弁置換術(1弁) 11 3.36 29.09 0.0% 77.00
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 10 2.50 9.20 0.0% 76.60
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建))
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上)
・1位は、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療(弁不全を起こしている静脈の内側を熱で焼き閉塞させる方法)です。

・2位は、弁膜症に対する手術で、正常に機能しなくなった弁を切除し人工弁を埋め込みます。手術に際して、人工心肺を使用する場合、術後の在院日数が他の疾患と比較すると比較的長くなっています。

・3位と4位は大動脈瘤に対する手術です。
・大動脈瘤は、心臓から出された血液を全身に運ぶための一番太いパイプである「大動脈」がこぶ状に膨らんだ状態をいいます。瘤のできている範囲の大動脈を切除し、人工血管に置き換える外科的手術が「K5606 大動脈瘤切除術」で、より低侵襲な手術が「K5612 ステントグラフト内挿術」です。

・5位は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対して行われる手術です。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 79 2.46 19.15 46.8% 81.54
K0462 骨折観血的手術(前腕) 61 1.61 8.89 6.6% 67.92
K0811 人工骨頭挿入術(股) 39 3.46 25.26 41.0% 82.79
K0821 人工関節置換術(膝) 30 1.80 21.43 16.7% 75.97
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術 20 0.65 1.70 0.0% 51.80
・1位及び3位は、大腿骨近位骨折(脚の付け根の骨折)に対する手術です。

・大腿骨近位骨折は、高齢者が転倒などの比較的軽い外力で受傷する骨折を「脆弱性骨折」の代表的なものです。
大腿骨「近位」骨折の中でも、大腿骨「頚部」骨折に対しては、骨接合術と人工骨頭置換術という2つの手術方法のいずれかを選択します。手術後は、リハビリテーションを行うため専門施設に転院することが多く、転院率が高くなっています。

・2位は、前腕(主に手首)等の骨折に対する手術です。手首は、高齢者が転倒して手をついたときに骨折しやすく部位となっています。

・4位は、変形性膝関節症に対する手術です。
・5位は、骨折手術後に骨癒合が完成してから、体内にあるねじやプレート等を取り除く手術です。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 65 2.60 6.52 1.5% 72.31
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 44 2.66 6.75 0.0% 75.48
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 38 2.89 2.45 0.0% 66.05
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 31 0.00 1.00 0.0% 58.45
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 28 1.25 10.93 0.0% 78.00
・1位及び2位は、膀胱がんに対する手術です。
・3位以下は、尿路結石症に対する手術です。

・当科では、腎がん・腎盂尿管がん・前立腺がんに対する手術を行っており、より患者さんに負担の少ない腹腔鏡下での手術をメインに行っています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 40 1.10 4.50 0.0% 56.83
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 37 1.00 6.78 0.0% 30.62
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 26 1.00 7.23 0.0% 42.96
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 24 1.00 6.92 0.0% 46.25
K347 鼻中隔矯正術 20 1.00 4.65 0.0% 35.90
・1位は、慢性副鼻腔炎に対する手術です。内視鏡とナビゲーションシステムを用いた手術のため、患者さんの体への負担が少なく、多くの方は6日間程度の入院となります。

・2位「口蓋扁桃手術」は、慢性扁桃炎の根治治療を目的として行われる手術です。

・3位及び4位の「鼓室形成術」は、主に中耳炎に対して行われる手術で、難聴の改善を目的としています。

・5位は、慢性副鼻腔炎や鼻中隔弯曲症に対する手術です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 15 2.33 6.53 6.7% 33.87
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開)
K867 子宮頸部(腟部)切除術
K9091ロ 流産手術(妊娠11週まで)(その他)
K897 頸管裂創縫合術(分娩時)
当院では年間186件の分娩を扱いました。そのほとんどは自然分娩ですが、帝王切開による分娩もあり、当科で扱う手術では1番目と2番目に多くなっています。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 21 0.00 2.19 0.0% 77.81
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 18 0.78 6.28 0.0% 82.44
K2193 眼瞼下垂症手術(その他)
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上)
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(下腿)
・1位及び3位は、眼瞼下垂に対する手術です。
・2位及び4位は、皮膚の腫瘍(良性・悪性)に対する手術です。
・5位は、皮下より深いところにある良性腫瘍等に対する手術です。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 314 0.00 1.00 0.0% 77.52
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない)
K2682 緑内障手術(流出路再建術)
眼科で多い手術は、白内障に対する手術です。白内障の多くは加齢に伴って発症し、一度なると薬等によって元の状態に戻すことができません。このため、白内障の治療は、眼の濁ってしまったレンズ(水晶体)を取り出し、新たに眼内レンズを挿入する方法が一般的となっています。

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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 21 0.22%
180010 敗血症 同一 27 0.28%
異なる 27 0.28%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 49 0.51%
異なる
【定義】
播種性血管内凝固症候群、敗血症、真菌感染症、手術・術後の合併症について、患者数および全患者に対する割合を発生率として、集計しました。
これらの疾患は、臨床上ゼロにはなりえないものの、発生率が少ないほど「良い」とされます。

入院契機と「同一」の場合、入院当初から重症な病態であったことを表し、
入院契機と「異なる」場合、入院後に病状が進み、さらに重症な状態になった可能性があります。

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【特徴】
手術・処置等の合併症が多いように見えますが、この中には、治療のために体内に挿入した器具を、数ヶ月から何年間使用した後に交換した場合を含むためです。

たとえば、
●人工透析のためにシャント(血管の出入り口)を作成した後、一定期間使用したため、シャントが閉塞し再作成した場合(=透析シャント閉塞)
●心筋梗塞の治療後、1年後に検査をした際に、治療後の冠動脈が再狭窄しており、再び治療を行った場合(=冠動脈ステント留置後再狭窄)

当院では、手術や処置を行い際に、細心の注意を払っております。
術後合併症は一定の確率で起こり得ますが、事前に患者さん・ご家族に可能な限り説明をし、手術や処置の実施に同意をいただくよう努めています。
更新履歴
2019/9
平成30年度病院指標を公開。