令和4年度 横浜栄共済病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 40 86 170 258 446 874 1,109 2,959 3,219 881
【定義】
令和4年4月から令和5年3月のあいだに当院を退院した患者さんの人数を、10歳刻みで年齢階級別に集計しています。
年齢は入院時点での年齢を使用し、複数回入退院を繰り返した方についても、1入院を1人として集計しています。

【特徴】
当院の入院患者さんは、80歳代の方が最も多く、次に70歳代の方が多くなっており、80歳以上の方が占める割合が入院患者さんの4割程度を占め、ご高齢の方が多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 201 3.75 4.26 0.00% 74.83 C-002 PCI
C-006 当日PCI
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 134 2.47 3.04 0.00% 73.29 C-001 CAG
C-005 当日CAG
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 119 15.05 17.54 5.04% 82.19
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 97 2.72 3.22 0.00% 73.61 C-001 CAG
C-005 当日CAG
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 79 9.73 9.89 1.27% 81.30 C-003 PMI
・1位は、狭心症に対する冠動脈のカテーテル治療です。
・2位及び3位は、狭心症に対する心臓カテーテルの検査です。
・4位は、心不全に対する内科的治療です。
・5位は、徐脈性不整脈に対するペースメーカー手術です。

・循環器内科で最も多い症例は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)です。虚血性心疾患は心臓を取り巻く血管が狭窄し、心筋に十分な血液が送れなくなる疾患です。
当科では、虚血性心疾患に対して血管内にカテーテルという細い菅を挿入し、狭窄の程度を検査したり、治療を行っています。カテーテル治療は、開胸の必要がないため、体への負担も少なく、入院期間が短くなっています。
・心不全は、心臓の機能が何らかの原因により障害されたことが原因で様々な症状が現れます。心臓の障害のうち、時間がたつとともに機能が戻り、正常になるのはごく一部です。高齢社会を反映して、最近は高齢者の心不全が多くなっています。薬を使って調整し症状を抑え、日常生活を送ることとなりますが、入退院を繰り返す割合も高く、患者数が多くなっています。
・徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療では、ペースメーカーを体内に埋め込んだあと、定期的に電池の残量等のチェックが必要になります。電池の消耗具合は個人差がありますが、通常約5~7年で、ペースメーカーの本体を交換する手術を行います。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 17 2.00 2.66 0.00% 73.18 C-008 下肢静脈瘤(レーザー手術)
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 14 33.14 21.78 0.00% 75.93
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 13 17.69 15.26 0.00% 78.69
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 9.89 - -
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし - - 4.23 - -
10症例未満の場合、実績数値を-(ハイフン)で表示しています。

・1位は、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療
・下肢静脈瘤に対する手術方法として、当院では、血管内レーザー治療をメインに行っています。これは弁不全を起こしている静脈の中に、レーザーファイバーを入れ、静脈の内側を熱で焼き、閉塞させる治療法で、従来の手術方法(ストリッピング手術)に比べ、より負担の少ない治療法となっています。
・2位は、心臓弁膜症に対する弁置換術
・心臓弁膜症とは、心臓にある血液の逆流を防ぐための4つの弁が正常に機能しなくなった状態のことをいいます。当科では、弁を切除し人工弁を埋め込む手術(弁置換術)、自己弁を温存し、弁の形を整える手術(弁形成術)を行っています。
・3位は非破裂性大動脈瘤に対するステントグラフト内挿入術となっています。
・胸部や腹部の大動脈瘤に対する入院治療を行っており、治療方法は内科的・外科的とさまざまですが、解離性大動脈瘤、非破裂性大動脈瘤、破裂性大動脈瘤に対する外科的治療を行っています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 138 4.14 4.59 0.00% 75.60 S-002 鼠径・大腿ヘルニア
S-005 腹腔鏡下鼠径・大腿ヘルニア
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 76 2.25 2.64 0.00% 74.30 S-007 大腸内視鏡的ポリープ切除術
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 76 8.20 6.93 3.95% 66.11 S-004 腹腔鏡下胆のう摘出術
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 68 15.28 15.40 4.41% 74.19 S-003-2 大腸手術(人工肛門造設術)
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 31 5.32 5.32 0.00% 45.87
消化器疾患は、食道から、胃、小腸、大腸、肝胆膵、肛門までを、一般外科では鼠径ヘルニア、腹壁ヘルニア等、また甲状腺外科として甲状腺疾患を扱っています。
・取り扱いの多い1位~3位はいずれも、全国的に症例数の多い疾患であり、地域の急性期疾患の需要に対して、当院で対応しています。
・1位は鼡径ヘルニアに対する手術
・2位は大腸ポリープを切除する手術
・3位は急性胆のう炎等の胆嚢疾患の手術
・4位は大腸がん、5位は胃がんに対する手術

 消化器系の疾患はがんを対象とした手術が中心であり、鏡視下手術を積極的に行っています。胸部食道癌に対する腹臥位胸腔鏡下食道亜全摘は、進行癌での化学療法施行後にも行っており、術後の回復も早く有用です。
胃癌、大腸癌にも鏡視下手術を積極的に取り入れ、大腸癌に対してはすべての範囲に対応しています。内視鏡手術は日本内視鏡外科学会技術認定医が担当し、また3 D 内視鏡システムの導入でより安全な鏡視下手術が可能となっています。
一方、当院は地域的に高齢者、併存疾患などリスクが高い患者さんも多くいらっしゃるため、内視鏡手術にこだわらず、患者さん一人一人の病状、体調に合わせた治療を選択しています。
 当院は集学的がん治療が院内完結で行えます。手術以外の治療として、化学療法は消化器内科等と連携し、主に外来治療を中心に行っています。放射線治療も、切除不能癌や転移・再発部位に対する治療も行っており、近年件数が増加しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 306 2.08 2.64 0.00% 69.89 S-007 大腸内視鏡的ポリープ切除術
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 133 10.18 8.94 4.51% 79.01
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 86 20.24 21.11 19.77% 87.28
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 84 6.61 7.76 0.00% 77.29 S-009 胃・食道ESD
060035xx04xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 83 5.63 6.59 0.00% 71.33 S-011 大腸ESD
・1位は、大腸ポリープ切除のための入院です。
・2位は、総胆管結石、胆嚢結石、胆道狭窄等の胆道疾患に対する内視鏡治療です。
・3位の誤嚥性肺炎は高齢者に多く、全国的に症例数の多い疾患であり、地域の急性期疾患の需要に対して対応しています。
・4位は早期大腸がん、5位は早期胃がんに対する内視鏡的治療です。

当科では「消化管疾患」「胆膵疾患」「肝疾患」の消化器疾患全般の診療を行っています。
【消化管疾患】
・がんの早期発見に努めており、特に食道・胃・大腸の早期がんに対して、手術よりも体への負担が少ない治療法である内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)に力を入れています。
ESDは診断・切除技術の精度が治療結果に直結するため、当院では術前に画像強調観察(NBI 拡大観察)や色素撒布観察、超音波内視鏡(EUS)を用いて精度の高い診断を行い、適切に治療方針を決定をしています。
・大腸ポリープ切除には入院治療だけでなく、外来でも、小さな病変では処置併発症が少ないとされるコールドポリペクトミーによる治療を行っています。
【胆膵疾患】
・超音波内視鏡(EUS)を用いた胆嚢癌、胆管癌、膵癌や膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)などの疾患の診断、膵癌に対しては超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)を用いて診断し、高い正診率を得ています。
・閉塞性黄疸に対しては内視鏡的胆道ドレナージ(EBD)や経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)に加え、大きな総胆管結石や積み上げ結石に対しても内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)による結石除去が可能です。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 78 10.06 9.99 0.00% 63.04 S-006 乳がん手術
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 57 2.02 6.45 0.00% 57.28
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 39 5.33 5.67 0.00% 62.23 S-006 乳がん手術
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 4.04 - -
090010xx99x7xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり - - 7.04 - -
10症例未満の場合、実績数値を-(ハイフン)で表示しています。

・1位から3位まですべて乳がんに対する手術で、手術の範囲や方法によって、分類が分かれています。
・術前診断をもとに、個々の患者さんにふさわしい手術の切除範囲を検討しています。また、通常の手術に加えて、形成外科と連携して乳房再建術も積極的に取り入れております。
病変が適応条件を満たす場合には、創部を腕に隠れる部位に作る「乳頭乳輪温存乳房切除術」も可能です。
がん看護外来と連携し、患者さんの心のケアや化学療法中のアピアランスケア(容貌、外見ケア)にも積極的に取り組んでおります。
脳神経外科・脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 82 11.13 10.14 14.63% 80.61
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 54 21.37 19.58 57.41% 68.67
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 53 14.42 15.97 18.87% 73.42
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 45 4.29 2.95 0.00% 66.20 H-001-1 脳血管造影検査(DSA)上腕
H-001-2 脳血管造影検査(DSA)鼠径
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 43 16.07 16.01 18.60% 77.19
・当院は、迅速な対応が要求される急性期脳卒中の方の受け入れを常時行っています。
脳神経外科と脳神経内科は以前より、共同で行ってきましたが、現在は「脳卒中・神経センター」として、脳卒中に限らず、脳・脊髄などの中枢神経系および末梢神経系の疾患の診療を行っています。
当院には様々な脳神経系の専門医資格を有する医師が在籍し、高度な治療技術を有し、緊急の血行再建術を必要とする疾患にも対応しています。
また、くも膜下出血、脳出血、虚血性脳血管障害に対して、頭の骨を開く直達手術、血管内治療(カテーテル治療)ともに常時対応が可能です。

・1位は外傷性慢性硬膜下血腫に対する手術です。
外傷性慢性硬膜下血腫は、頭部に怪我をした1~2ヶ月後に症状が起こる病気で、脳と硬膜のあいだに血が貯まり(血腫)、それにより脳を圧迫して様々な症状が見られます。
高齢者に多く、多くは症状が出現した時点で受診となり、手術が必要になります。
・2位は脳内出血に対する内科的治療です。脳内出血は軽症例や出血の少ない場合は内科的治療を、重症例や出血が多い場合は手術が選択されます。
・3位と5位は、脳梗塞に対する内科的治療です。
・脳梗塞は、脳に酸素と栄養を運ぶ動脈が詰まり、脳への血液供給が途絶えてしまうことにより、意識障害や運動麻痺などが起こる病気です。
脳梗塞は発症の原因によってタイプや重症度が変わってきます。重症度な場合、急性期の治療を終えたあとに、リハビリテーションを専門病院で行うために転院することもあります。
・4位は脳動脈瘤の検査入院です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 136 27.76 26.42 53.68% 85.46 B-008 大腿骨近位部骨折
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 48 3.21 4.86 0.00% 64.04 B-002 前腕部の骨接合術
160690xx02xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 経皮的椎体形成術 38 21.66 18.93 23.68% 83.74
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 34 24.53 22.44 14.71% 74.56 B-005 人工膝関節置換術
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 32 22.78 20.14 9.38% 75.00 B-004 人工股関節置換術
・整形外科では首から下の内臓器以外の全身を広く担当しており、対象となる部位や疾患は外傷一般を含め手・肩、股関節、膝関節、足関節、脊椎・脊髄、スポーツ障害、関節リウマチ、骨軟部腫瘍、骨粗鬆症など多岐にわたります。
・なかでも、大腿骨近位部骨折は増加の一途であり早期手術と早期リハビリが患者予後の改善に寄与するため、多職種連携のFracture liaison service(骨折リエゾンサービス)に取り組み、救急外来での受け入れから地域連携を通じた転院・退院までを一括してフォローできる体制を整備しています。

・1位は、大腿骨近位部骨折(脚の付け根の骨折)に対する手術
・2位は、前腕骨折(主に手首の骨折)に対する手術
・3位は、腰椎圧迫骨折等に対する手術
・4位は、変形性膝関節症に対する手術
・5位は、変形性股関節症に対する手術
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 59 11.46 10.06 0.00% 74.90
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 57 10.89 9.68 0.00% 43.15 R-003-1 気胸手術(高齢者)
R-003-2 気胸手術(若年者)
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15 10.80 9.24 13.33% 68.73
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 10 8.40 8.47 0.00% 68.00
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 28.63 - - R-005 膿胸手術
10症例未満の場合、実績数値を-(ハイフン)で表示しています。

・肺癌や縦隔腫瘍といった腫瘍性病変のほか、気胸や膿胸といった胸腔(胸膜)疾患や肋骨骨折・胸骨骨折・血胸といった胸部外傷を多く診療しています。
・1位は肺がんに対する手術、2位は気胸に対する手術になっています。
早期肺がんや自然気胸に対する手術では、患者さんの痛み・負担をできるだけ軽減するため、胸腔鏡を用いた低侵襲な手術で行っており、胸腔鏡手術が大半を占め、患者さんそれぞれに対して確実かつ安全なベストの方法を選択しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 64 2.00 2.03 0.00% 58.08 Z-001 終夜睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 43 22.51 18.57 11.63% 77.81
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等29あり 34 11.38 10.18 0.00% 71.56
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 33 23.18 21.11 15.15% 85.21
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 32 11.72 8.60 0.00% 71.06
当科の主な対象疾患は、閉塞性肺疾患、肺腫瘍、肺感染症、びまん性肺疾患(間質性肺炎等)となっています。
・1位は睡眠時無呼吸症候群の検査目的入院です。
・2位は間質性肺炎、4位は誤嚥性肺炎に対する治療で、どちらも在院日数が長くなるのが特徴です。
・3位は肺癌と3位は肺癌に対する化学療法のための入院です。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 30 15.07 7.59 15.07% 69.30 K-005 シャント造設
K-004 シャントPTA
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 27 16.52 13.61 16.52% 80.96
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 27 25.81 21.11 25.81% 82.93
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 22 10.00 11.77 10.00% 73.27
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 19 14.26 13.82 14.26% 71.00
当科では、慢性腎不全に対する血液浄化療法や、ICU(集中治療室)における急性血液浄化、維持透析中の患者さんの合併症による入院等に対応しています。
・1位は、慢性腎不全の患者さんが人工透析を行うためにシャント(血管の出入り口)を作成する手術目的入院となっています。
・2位の尿路感染症、3位の誤嚥性肺炎は、高齢者に多い疾患で地域の急性期疾患の需要に対して、当院の内科系医師が分担して対応しています。
・4・5位は慢性腎不全に対する内科的治療入院となっています。
代謝内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 118 14.97 14.28 1.69% 69.36 M-001 糖尿病教育入院
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 67 28.39 21.11 17.91% 85.54
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 38 21.16 13.61 7.89% 84.34
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし 18 10.50 10.80 5.56% 59.89 M-001 糖尿病教育入院
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 14.00 13.43 0.00% 64.54
・1位及び4位は、糖尿病に対する教育入院です。
・糖尿病教育入院の入院期間は通常2週間で、血糖コントロールを主な目的としていますが、糖尿病の合併症の検査にも重点を置いています。高齢化する糖尿病患者さんを「要介護状態にしないこと」を目標に、三大合併症だけでなく、虚血性心疾患・脳血管障害・認知症・骨粗鬆症についても、予防、早期発見、進展抑制を目標に検査・治療を行っています。
・2位は誤嚥性肺炎、3位は尿路感染症で、いずれも高齢者に多い疾患で、地域の急性期疾患の需要に対して、当院で対応しています。ほとんどが緊急入院となり、平均年齢が高いのが特徴です。
・5位は糖尿病のコントロールが悪い状態で、緊急入院となったケースです。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 133 3.23 2.45 0.00% 74.36 U-001 前立腺針生検
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 65 7.98 6.66 0.00% 77.03 U-003 経尿道的膀胱腫瘍切除術
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 46 5.89 5.29 0.00% 69.65 U-010 経尿道的尿管砕石術
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 22 11.68 7.20 4.55% 76.59
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 17 8.88 9.46 0.00% 74.71
・1位は前立腺がんに関する検査入院(前立腺針生検)
・2位と膀胱がんに対する手術
・3位及び4位は、腎尿路結石に対する手術
・5位は腎癌や尿管癌に対する化学療法のための入院です。
そのほか、腹腔鏡手術を中心に前立腺全摘、腎(尿管)全摘、腎部分切除、副腎摘除等を行っています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 44 8.64 6.83 0.00% 47.75 N-002 鼓室形成術
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 39 9.69 8.81 0.00% 60.18 N-001 顔面神経麻痺
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 32 7.19 6.23 0.00% 54.91 N-005 鼻の手術
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 31 5.97 4.79 3.23% 74.58 N-011 めまい
030428xxxxxxxx 突発性難聴 28 9.71 8.56 0.00% 57.46 N-006 突発性難聴
・1位の中耳炎に対する手術(鼓室形成術)では、そのうち9割を真珠腫性中耳炎に対するものであることが当院の特徴となっています。
・2位は、高度顔面神経麻痺への顔面神経減荷手術、3位は慢性副鼻腔炎に対する手術、4位はめまい、5位は、突発性難聴に対する点滴治療です。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 32 9.28 9.37 0.00% 32.88
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 12 9.17 9.38 0.00% 33.25
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし - - 20.78 -
120150xx99xx0x 妊娠早期の出血 手術なし 定義副傷病なし - - 9.86 -
120180xx02xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等 - - 8.21 -
10症例未満の場合、実績数値を-(ハイフン)で表示しています。

当院の令和3年4月~令和4年3月の1年間の分娩取扱件数は、286件でした。
医療行為を必要としない自然分娩が最も多いですが、自費診療になるため今回の集計では集計対象外となります。
保険診療のうち最も多い症例は、帝王切開で出産した症例です。ほとんどの方は出産後7日目に退院となります。
また、自費診療になりますが、当院では計画麻酔分娩(無痛分娩)を取り扱っており、年間124件の取り扱いがありました。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 17 3.06 6.13 0.00% 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし - - 10.92 - -
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等21あり - - 10.26 - -
小児科医1人体制のため入院対応はしていませんが、上記の症例は院内出生児の新生児黄疸や新生児一過性多呼吸等の対応例となっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 28 3.14 2.90 0.00% 77.71 P-001-1 両眼瞼下垂修正術(外来入室)
P-001-2 両眼瞼下垂修正術
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 15 7.40 7.29 0.00% 73.47
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 13 3.31 4.50 0.00% 59.95
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 11 2.82 3.94 0.00% 59.18
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 11 6.18 7.71 0.00% 49.73
当科では体表面全般のけが・やけどや腫瘍、欠損、加齢や疾患による見た目の異常や機能障害を治療しています。
高齢化に伴う眼瞼下垂など瞼の疾患の治療も増加傾向にあり、多くの手術を行っており、1位が眼瞼下垂に対する手術目的入院となっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 54 8.48 9.25 3.70% 74.26 D-001 帯状疱疹
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 37 10.81 13.50 10.81% 69.95
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 7.26
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 定義副傷病なし - - 10.74
080030xxxxxxxx 疱疹(帯状疱疹を除く。)、その類症 - - 8.62
10症例未満の場合、実績数値を-(ハイフン)で表示しています。

皮膚科では、帯状疱疹(1位)や蜂窩織炎(2位)などの皮膚感染症が9割以上を占め、入院症例のほとんどすべてが緊急入院となっています。
・帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる疾患で、ぴりぴりと指すような痛みと小さな水ぶくれが帯状に現れます。
過去に水ぼうそうにかかった人は誰でもなる可能性があり、体内の神経節に潜んでいたウイルスが、加齢やストレス・過労などが引き金となって免疫力が低下すると発症します。病変が広範囲である場合、激烈な疼痛や帯状疱疹の合併症がある場合、入院し抗ヘルペスウイルス薬の点滴を行います。入院期間は7日となっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 447 2.00 2.63 0.00% 78.51 O-001 水晶体再建術
当科は眼科疾患全般を取り扱っていますが、特に加齢黄斑変性や網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症など硝子体注射が必要な疾患、手術が必要な白内障を主に取り扱っています。
入院症例としては、白内障(片眼)に対する手術目的入院を取り扱っています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 23 20.43 20.09 39.13% 83.52
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 16 4.13 4.79 0.00% 75.44
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 16 15.63 13.61 6.25% 76.19
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 5.80 10.14 0.00% 77.20
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 3.61 - -
10症例未満の場合、実績数値を-(ハイフン)で表示しています。

・当院では、24時間体制で救急車や救急患者さんを受け入れています。救急外来での診療は、基本的に救急医が診察をした後、他の専門科の医師に引き継ぎます。このため、救急医が継続して入院診療を担当する症例は多くありませんが、継続して担当する例としては、これらの疾患があります。
・1位は胸椎や腰椎の骨折に対する保存的治療、2位はめまいと尿路感染症、4位は頭部の外傷、5位は薬等の過剰摂取への対応となっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 84 15 17 15 23 5 1 8
大腸癌 62 57 55 38 7 13 1 7,8
乳癌 50 64 22 3 7 16 1 8
肺癌 42 16 38 85 35 35 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※ 病気分類基準 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

【定義】
5大がん(胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん)について、集計期間に入院治療を行った患者さんの数を、UICC病期分類別に集計しています。
※患者数は、一連の入院を1カウントして集計しています。同じ患者さんが2回入院した場合、2カウントとなります。

UICC病期分類とは、どの程度がんが進行しているかを表し、Stage0からStageⅣまであり、StageⅣが最も進行していることを表します。
ステージとは、➀原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3カテゴリの組み合わせによって決まり、UICC病期分類国際対がん連合により定められた世界各国で使用されている分類です。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。

【特徴】
胃がんにおいては、早期のがんに対して内視鏡的治療(粘膜下層剥離術等)を積極的に行っているため、StageⅠが多くなっています。
大腸がんにおいて最も多いStageⅢに対しては、結腸切除術等の外科的治療を行っています。
肺がんではStageⅣが最も多くなっています。StageⅣの治療は抗がん剤治療がメインとなることが多く、入院して抗がん剤治療を行う際に、1人の方が入退院を繰り返すため、患者数が多くなっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - 8.00 52.00
中等症 74 19.59 79.95
重症 45 21.51 84.58
超重症 17 13.59 85.65
不明 - - -
【定義】
「市中肺炎」とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことで、病院等の医療機関に入院中に発症する「院内肺炎」や、介護施設等に入所中の方が発症する「医療・介護関連肺炎」と、区別されます。
当院で取り扱った市中肺炎を成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)の重症度分類(A-DROPスコア)に基づき、集計しています。
※細菌等による肺炎を集計対象としており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎、食べ物の誤嚥による肺炎は集計対象外です。

【特徴】
診療ガイドラインでは、軽症の患者さんは外来治療が原則ですが、入院となる場合もあります。中等症が最も多く、平均年齢は重症度が上がるごとに高くなることがうかがえます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 284 24.13 77.40 33.44%
その他 18 19.44 73.72 2.32
脳梗塞の治療は、種類によって異なり、発症したらできるだけ早期に適切な検査で脳梗塞の原因を調べて、そのタイプに応じた治療を行う必要があります。
当院では、脳神経外科医と脳神経内科医が協力し、24時間体制で治療を行っています。特に、脳梗塞急性期では、発症4.5時間以内のtPA 静注療法や血栓回収療法など、迅速な対応が必須ですが、常時遅延なく適切な医療が行える体制を整えています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 114 1.65 2.47 0.00% 74.39 C-002 PCI
C-004 Adhoc-PCI
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 58 0.95 2.28 0.00% 75.91 C-006 当日PCI
C-007 当日Adhoc-PCI
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 46 1.63 3.48 2.17% 77.20 C-002 PCI
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) 39 0.03 11.10 2.56% 73.77 C-002 PCI
K597-2 ペースメーカー交換術 37 0.97 7.03 0.00% 83.65
・1位、2位及び4位は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対するカテーテル治療です。
カテーテル治療は、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、心臓を栄養する冠動脈の狭窄部位を削ったり、拡張したりする手術です。

・3位は、K616四肢の血管拡張術・血栓除去術です。下肢閉塞性動脈硬化症(下肢の動脈が狭窄、閉塞し、歩くと脚が痛くなったり、進行すると脚が壊死したりする病気)に対するカテーテル治療です。

・今年度はTOP5に入りませんでしたが、当院の特徴として、高齢の重症大動脈弁狭窄症に対しては開胸手術よりも侵襲の少ない、経カテーテル的に人工弁を留置するTAVI もおこなっています。従来の開胸手術よりも侵襲が少なく、この手術が導入されたことにより高齢の方への治療の選択肢が増えました。昨年度は36件ありました。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 11 2.55 11.00 0.00% 80.82
K617-6 下肢静脈瘤血管内塞栓術 11 0.00 1.00 0.00% 75.36
K5551 弁置換術(1弁) 10 4.40 41.80 20.00% 76.80
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) - - - - -
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - -
10症例未満の場合、実績数値を-(ハイフン)で表示しています。

・1位は、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療(弁不全を起こしている静脈の内側を熱で焼き閉塞させる方法)です。

・2位は大動脈瘤に対する手術です。
・大動脈瘤は、心臓から出された血液を全身に運ぶための一番太いパイプである「大動脈」がこぶ状に膨らんだ状態をいいます。当科では、瘤のできている範囲の大動脈を切除し、人工血管に置き換える外科的手術やより低侵襲な手術であるステントグラフト内挿術を行っています。

・3位は、弁膜症に対する手術で、正常に機能しなくなった弁を切除し人工弁を埋め込みます。手術では人工心肺を使用するため、術後の在院日数が他の疾患と比較すると比較的長くなっています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 101 1.44 1.74 0.00% 76.28 S-002 鼠径・大腿ヘルニア
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 91 3.20 6.43 6.59% 66.97 S-004 腹腔鏡下胆のう摘出術
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 74 0.22 1.84 0.00% 74.42 S-007 大腸内視鏡的ポリープ切除術
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 48 5.02 13.83 6.25% 77.46 S-003-2 大腸手術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 42 2.50 10.55 0.00% 71.76 S-003-2 大腸手術
・1位は鼠径ヘルニアに対する手術、2位は急性胆のう炎等の胆嚢疾患に対する手術、3位は大腸ポリープを内視鏡で見ながら切除するポリペクトミーです。
・4位と5位は大腸がんに対する手術です。
当科では、食道がん・胃がん・大腸がんを中心に取り扱っており、早期がんに対しては、体への負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に行っています。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 46 1.02 7.35 0.00% 66.96 S-006 乳がん手術
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 38 0.97 3.29 0.00% 61.89 S-006 乳がん手術
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 33 0.39 1.15 0.00% 58.30 S-016 CVポート抜去術
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 21 1.39 10.52 0.00% 61.62 S-006 乳がん手術
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) - - - - -
・当科の扱う手術件数TOP5のうち3位を除いては、乳がんに対する手術となっています。
・乳がんに対する手術は、センチネルリンパ生検と乳房温存術を組み合わせた縮小手術を中心に行っています。痛みや腕の浮腫等の手術後の後遺症も少なく、美容上も優れています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 84 0.93 11.29 15.48 79.49
K178-4 経皮的脳血栓回収術 22 1.95 37.09 59.09 79.64
K1781 脳血管内手術(1箇所) 20 3.15 23.60 25.00 66.70
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) 20 6.15 10.30 10.00 73.65
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 18 6.61 10.00 22.22 76.06
・1位は、外傷性慢性硬膜下血腫に対する治療です。
高齢者に多い病気で、頭を軽くぶつけたあと、しばらくたってから脳の表面に血液が貯まる病気です。治療法は手術が基本となり、頭蓋骨に小さな穴を開け、貯まった血液を洗い流します。

・2位は、脳梗塞に対する手術です。
脳血管内治療とは、カテーテルという細い管を脚の付け根の血管から挿入して、頭の中の血管へ進めて治療を行います。その中でも「脳血栓回収術」は、カテーテルを真空で吸引し血栓を取り除いたり、先端がらせん状になった柔らかいワイヤーを用いて、血栓を絡めて取ってくる治療方法です。

・3位は脳動脈瘤やくも膜下出血に対する手術です。脳動脈瘤が破裂するとくも膜下出血を起こします。その場合、放置すると再破裂して症状が悪化することが予想されますので、緊急、かつ集中的な治療が必要となります。

・4位と5位は、頚動脈狭窄症に対する手術です。
頚部の内頚動脈は動脈硬化が置きやすい場所で、狭窄が強くなると脳梗塞の原因となる可能性があります。頚動脈を開いて、狭窄部位の血管の内側を取り除く方法が、動脈血栓内膜摘出術です。ステント留置術は、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、金属の網(ステント)を設置し、頚動脈を拡張する手術です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 96 3.96 20.16 51.04% 83.23 B-008 大腿骨近位部骨折
K0462 骨折観血的手術(前腕) 78 2.56 6.88 7.69% 65.17 B-002 前腕部の骨接合術
K0821 人工関節置換術(膝) 72 2.32 50.54 12.50% 75.06 B-005 人工膝関節置換術
K0811 人工骨頭挿入術(股) 62 4.81 23.71 48.39% 85.45 B-004 人工股関節置換術
K142-4 経皮的椎体形成術 42 6.62 14.81 2.81% 83.45 B-007 腰椎後方固定術
・1位と4位の手術はどちらも大腿骨近位骨折(脚の付け根の骨折)に対する手術です。
・大腿骨近位骨折は、高齢者が転倒などの比較的軽い外力で受傷する「脆弱性骨折」の代表的なものです。大腿骨「近位」骨折の中でも、大腿骨「頚部」骨折に対しては、骨接合術と人工骨頭置換術という2つの手術方法のいずれかを選択します。手術後は、リハビリテーションを行うため専門施設に転院することが多いです。
・2位は、前腕(主に手首)等の骨折に対する手術です。手首は転倒して手をついたときに骨折しやすく部位となっています。
・3位は、変形性膝関節症に対する手術です。薬物療法や運動療法で痛みが取れない患者さんに対して手術を行っています。
・5位は、腰椎圧迫骨折に対する手術です。腰椎圧迫骨折による体動困難な腰痛に対して早期にこの手術を行うことで、痛みが早期に改善し、歩行再開・社会復帰・自宅退院が可能となります。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 32 2.06 8.94 0.00% 73.88 R-002 呼吸器手術
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 27 4.63 5.26 0.00% 43.15 R-003-1 気胸手術(高齢者)
R-003-2 気胸手術(若年者用)
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 22 1.59 7.09 4.55% 78.23 R-002 呼吸器手術
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) 11 4.00 8.73 9.09% 69.82 R-002 呼吸器手術
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -
10症例未満の場合、実績数値を-(ハイフン)で表示しています。

・1位、3位、4位は、肺がん・肺腫瘍に対する手術です。切除範囲等により手術コードが分かれています。肺がんに対する手術では、胸腔鏡を使用した低侵襲な手術に取り組んでおり、患者さんの状態に応じて最良の術式を選定しています。
・2位は、気胸(肺の一部が破れ、漏れた空気で肺が圧迫される病気)に対する手術となっています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 57 13.84 15.53 5.26 72.28 K-005 シャント造設
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 39 1.10 1.95 2.56 73.46 K-004 シャントPTA
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - - K-008 腹膜透析導入(全身麻酔用)
K-009 腹膜透析導入(腹直筋ブロック用)
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
・当科で行う手術は、1位~5位までが透析に関連する手術です。
・透析では1分間に約200mlもの大量の血液を体から取り出さなくてはなりません。通常の点滴や採血を行う静脈からは、大量の血液を取り出し続けることは難しいため、血液の出入り口が必要となります。その出入り口を作る手術を行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 90 2.66 4.96 1.11% 77.40 U-003 経尿道的膀胱腫瘍切除術
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 46 2.04 2.85 0.00% 69.76 U-010 経尿道的尿管砕石術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 36 1.44 10.11 5.56% 77.56
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 19 1.21 8.53 0.00% 76.00 U-007 腎摘除術(腹腔鏡)
U-009 腎尿管摘除術(腹腔鏡)
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 10 1.00 10.40 0.00% 71.70 U-012 前立腺全摘(腹腔鏡)
・1位は、膀胱がんに対する手術です。
・2位及び3位は、尿路結石症等に対する手術です。
・4位は腎臓がん、5位は前立腺がんに対する手術です。
患者さんにとって侵襲の少ない手術を心がけており、腹腔鏡手術を中心に前立腺全摘、腎(尿管)全摘、腎部分切除、副腎摘除術等も行っています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 35 1.29 6.17 0.00% 48.80 N-002 鼓室形成術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 25 2.16 3.84 0.00% 52.20 N-005 鼻の手術
K347 鼻中隔矯正術 23 1.70 3.61 0.00% 38.09 N-005 鼻の手術
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 23 1.74 6.00 0.00% 26.65 N-010 口蓋扁桃摘出術
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 18 0.17 4.72 0.00% 33.78
・1位「鼓室形成術」は、主に真珠腫性中耳炎に対して行われる手術で、難聴の改善を目的としています。当科では横浜以外からも、鎌倉・藤沢・茅ヶ崎・平塚・横須賀・三浦など広い地域から患者さんの紹介・手術依頼があります。
・2位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。内視鏡とナビゲーションシステムを用いて内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)+鼻中隔矯正術+粘膜下下鼻甲介切除術を行っています。
内視鏡とナビゲーションシステムを用いた手術のため、患者さんの体への負担が少なく、多くの方は6日間程度の入院となります。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 25 1.00 7.00 0.00 32.80
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 21 2.38 6.81 4.76 32.95
K893 吸引娩出術 6 7.33 5.67 0.00 32.3
K9091ロ 流産手術(妊娠11週まで)(その他) 1 1.00 0.00 0.00 33.00
10症例未満の場合、実績数値を-(ハイフン)で表示しています。

当院では年間286件の分娩を扱いました。そのほとんどは自然分娩ですが、帝王切開による分娩もあり、当科で扱う手術として1位と2位になっています。当院では計画麻酔分娩も行っており、昨年度は124件ありました。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 445 0.00 1.01 0.00% 78.50 O-001 水晶体再建術
K279 硝子体切除術 - - - - -
眼科で多い手術は、白内障に対する手術です。白内障の多くは加齢に伴って発症し、一度なると薬等によって元の状態に戻すことができません。このため、白内障の治療は、眼の濁ってしまったレンズ(水晶体)を取り出し、新たに眼内レンズを挿入する方法が一般的となっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 15 0.15%
180010 敗血症 同一 29 0.29%
異なる 26 0.26%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 83 0.83%
異なる - -
【定義】
播種性血管内凝固症候群、敗血症、手術・術後の合併症について、患者数および全患者に対する割合を発生率として、集計しました。これらの疾患は、臨床上ゼロにはなりえないものの、発生率が少ないほど「良い」とされます。
入院契機と「同一」の場合、入院当初から重症な病態であったことを表し、
入院契機と「異なる」場合、入院後に病状が進み、さらに重症な状態になった可能性があります。

10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しています。

【特徴】
手術・処置等の合併症が多いように見えますが、この中には、治療のために体内に挿入した器具を、数ヶ月から何年間使用した後に交換した場合を含むためです。
たとえば、人工透析のためにシャント(血管の出入り口)を作成した後、一定期間使用したため、シャントが閉塞し再作成した症例が35件、植込み型カテーテルポート閉塞が5件、他の挿入器具(人工関節やスクリュー、人工血管、乳房インプラント)の感染18件 等が含まれています。

手術処置の合併症の内訳は、吻合部狭窄12件、術後感染6件等あります。

当院では、手術や処置を行い際に、細心の注意を払っております。
術後合併症は一定の確率で起こり得ますが、事前に患者さん・ご家族に可能な限り説明をし、手術や処置の実施に同意をいただくよう努めています。
更新履歴
2023年9月
2022年度実績(病院指標)を公開