救急外来
救急外来では24時間365日救急患者を受け入れ、救急車での搬送は年間6,000台以上に及び、脳血管疾患や旧姓心筋梗塞や重症心不全などをはじめとするハイリスクな患者さんに対応しています。
心臓カテーテル室の勤務も兼務しているので、救急の知識・技術だけではなくカテーテルの検査・看護を学ぶことができます。また、トリアージナースを配置し、知識をもつナースが患者の重症度・優先度判定を行っています。
優先順位に応じた初療体制の下、多様な患者さんの個別性に対応するために、コメディカルスタッフと連携をとりながら看護にあたっています。
一般外来
新棟改築に伴い、外来ブロック制が開始されました。従来の診療科の枠組みを超えて疾患・臓器単位の医療チームで診療を行っています。
新人看護師として外来に勤務する機会はありませんが、検査・処置を受ける患者さんが安心して受診できるよう病棟と連携しています。また、専門看護師や認定看護師の専門外来も行っています。
診察や検査、治療方針の説明、治療など様々な場面で不安や戸惑いを感じることがあると思います。私たち外来スタッフは、患者さんが住みなれた地域・自宅でその人らしく暮らせることを支援できるよう取り組んでいます。
A3南病棟呼吸器外科、呼吸器内科、救急科
呼吸器センターとして肺疾患の周手術期から回復期、終末期までの様々な患者さんのケアに関わっています。また、心臓血管外科では、手術を受ける高齢患者さんが安心して自宅へ帰れるようにチームで支援しています。
手術直後の観察から退院支援、がん患者さんのBSC(ベスト・サポート・ケア)まで幅広い知識と技術向上のためにスタッフ一同自己研鑽に努めています。また多職種カンファレンスを通して様々な角度から患者さんを支援することを意識しています。
当院では、PNSの看護方式を実践しています。経験の浅い看護師は先輩看護師とパートナーを組むことで日々の不安や疑問を解決でき、安心して看護業務ができます。また、先輩看護師は若い看護師から刺激をもらいそれぞれ補い合いながら看護実践をしています。
集中治療室
集中治療室は24時間体制で診療科を問わず重篤な状態の患者さん、手術後の患者さんなど呼吸・循環・代謝が不安定で全身管理が必要な患者さんが入室されます。
各種モニタリング・アセスメントから異常の早期発見に努め、医師や多職種と連携しながら患者さんが一日でも早くもとの生活に戻れるよう早期回復に向けた看護介入や生活援助を行っています。
1病床の面積が広くなり、生態情報モニターや医療機器類が配置された上でもゆとりある空間になっており患者さんの療養環境が整っています。また、新棟オープンを機に6床から12床へ増床し、緊急時への対応が強化されました。
手術室
手術室は8部屋あり、毎日の予定手術だけではなく、急病で起こる緊急手術等にも24時間対応しています。新人看護師から20年目の看護師まで幅広く配置されています。
2年かけて心臓手術が行えることを目指し、計画的に教育していますが個人の進行状況にも合わせ、本人の負担にならないように配慮しています。日々の学習は大変ですが、とてもやりがいが感じられると思います。
手術室はチーム医療が大切で、麻酔科・主治医・CE・看護補助者等と連携をとりながら手術に臨んでいます。医療は日々進化していますが、新しいことにも向き合いながら自己研鑽に努め、スタッフみんなが生き生きと働いています。
A4北病棟脳神経外科、脳神経内科
脳卒中集中治療室6床、一般病棟41床が設置され、主に脳卒中、頚動脈狭窄症、未破裂動脈瘤、痙攣、脳腫瘍、硬膜下血腫の患者さんの受け入れを行っています。
脳卒中急性期に関する知識を学ぶことができます。また、疾患の影響により、動くこと、食べることなどの日常生活に不安を抱える患者さんやご家族に対し、チームで連携を図り回復に向けて支援を行います。
患者さんとそのご家族の負担を少しでも軽減できるように心がけ倫理的問題にも取り組み、ニーズに寄り添う看護の提供に向けて日々努力しています。
A4南病棟循環器内科、心臓血管外科、精神科
A4南病棟は循環器内科の患者さんを受け入れています。主に心不全・虚血性心疾患・不整脈の内科的治療を行う患者さんが対象となっています。また、認知症の検査入院の受け入れも行っています。
心疾患・不整脈等に関する専門的知識・技術だけではなく、再発や再入院を防止することを目的に行う心臓リハビリテーションにも力を入れています。
当病棟は思いやりの心を持ち、患者さんとご家族に寄り添う看護を目指しています。循環器疾患の患者さんは生活指導が重要であると考え、多職種で退院指導を行っています。患者さん・ご家族が安心して治療に専念できるよう日々努力していきたいと考えています。
A5北病棟消化外科、乳腺甲状腺外科
消化器外科・乳腺甲状腺外科は手術を中心とした急性期看護を展開し観察を密に行い異常の早期発見につとめ、正確な判断と高度な技術を提供しています。ターミナル看護では、患者さん・ご家族と長期に関わり、一人一人の思いを尊重した看護を提供しています。
手術看護・消化器系検査・放射線治療・化学療法・がん終末期ケアなど様々な分野を学ぶことができます。人工肛門造設、乳がん術後のボディイメージの変容や生活の変化に対して皮膚・排泄認定看護師や緩和ケア認定看護師が中心となり、ケアの充実を図っています。また、多職種と連携し退院調整にも力を入れています。
患者さんとご家族に安全・安心・安楽な看護を提供することをモットーに、患者さんやご家族が笑顔になれる、そしてスタッフが皆笑顔で生き生きと働き、やりがいを見出すことができる病棟です。
A5南病棟消化器内科
消化器センターの消化器内科病棟は、主に内視鏡を中心とした検査や治療を受けられる患者さんや化学療法を受ける患者さんが入院します。また、緩和ケアを目的とする患者さんも多く入院するのが特徴です。
消化器疾患の内科的治療として、内視鏡検査、治療を受ける患者の看護が学べます。がんに罹患した患者さんとその家族への援助や精神的ケアを中心に患者さんに寄り添いながら認定看護師とともに学ぶことができます。
患者さんが安心で安楽に治療・検査が受けられるよう支援するとともに、緩和ケアチームをはじめとする多職種が連携し、疼痛緩和・精神的サポートなど個別性のあるきめ細やかな看護の提供を目指しています。そして、退院後も患者さんと御家族が安心して療養生活が送れるようご意向に沿った援助につとめています。
B2病棟産科
B2病棟は産科のみの12床です。月に20件程度の分娩を取り扱っています。そのうち月2~3件は麻酔の分娩と月1~2件の帝王切開があります。
出産はできる限り産婦さんの希望に添えるよう対応し、産婦さんの産む力と赤ちゃんの産まれてくる力が最大限に発揮できるよう支援しています。また、産科外来と病棟は一元化となっており、妊婦検診に対する知識から分娩知識まで幅広いケアを学ぶことができます。
妊産婦の心身の変化に寄り添い思いや考えを話しやすい雰囲気作りをこころがけ、温かみのある病棟づくりを意識しています。
B3病棟泌尿器科、歯科口腔外科、眼科、婦人科、耳鼻咽喉科
B3病棟は泌尿器科・歯科口腔外科・眼科・婦人科・救急科の患者さんを受け入れる36床の病棟です。
検査入院から手術目的、化学療法目的、終末期ケア、突然の事故やけがで入院された患者さんなどその疾患は多様に渡り、幅広い知識と技術を学ぶことができます。また、どの患者さんも不安なく、入院生活がすごせるように患者さんの想いに寄り添うことを大切にしています。
MSWや退院調整看護師と連携して退院後の生活を見据えた看護を意識しています。技術面だけでなく広い視野をもって患者さんやご家族に十分なサポートができるよう心がけています。
B4病棟整形外科、皮膚科、形成外科
B4病棟は、整形外科、耳鼻咽喉科、皮膚科、形成外科の運動器、感覚器に疾患を持った患者さんへの看護を主に行っています。
患者さんの多くが手術をうけられるため、急性期、回復期に対応できるスキルを身につけることができます。また、就学前の子どもから高齢者まで幅広い年代の方が入院されるため特徴を捉えた看護が提供できるよう努力しています。
クリティカルパスが充実したことにより、統一した看護の提供と患者さんへの説明が可能となり、安心した入院生活を送れることにつながりました。患者さんのニーズを捉えた関わりができるよう日々がんばっています。
B5病棟代謝内分泌内科、腎臓内科
代謝内分泌内科の糖尿病、甲状腺疾患と腎臓内科の腎機能低下、腎不全などを専門とする50床の病棟です。入院目的の多くは、糖尿病教育入院や血糖コントロール、血液・腹膜透析導入の目的や透析合併症に伴う治療が必要な患者さんになります。
患者個々の状態に合わせたQOL維持のため合併症予防や療養生活支援、退院支援までを他職種と連携しながらチームの一員としても専門的技術・知識を深め患者1人1人に寄り添った看護を学ぶことができます。
教育入院の患者さんが多いこともあり、スタッフはもとより患者さんも明るく病棟全体の雰囲気はどこよりも明るいです。さらには、看護師同士だけではなく、他職種とのチームワークもよく、相談しやすくスタッフがはつらつとした雰囲気の病棟です。
血液浄化センター
透析室は、入院されている血液透析患者さん、通院されている血液・腹膜透析患者さん、腎代替療法の選択や療法を変更した患者さんの支援を行っています。
腎代替療法の選択時期の情報提供や透析の導入期から維持期、様々な疾患による急性期の患者さんが安全安楽に透析療法を受けられるための支援を学ぶことができます。また、患者さんの生活をふまえた自己管理のための指導、腹膜透析の患者さんに対する訪問指導を行い、地域で生活されている患者さんの支援を学ぶことができます。
生涯継続する療養生活を送る患者さんとご家族の生活の質の向上を目指し日々取り組んでいます。