脳神経外科部長 野村 素弘
脳の中心部にあるホルモンの中枢である下垂体にできる良性の腫瘍です。
下垂体腺腫にはホルモンを分泌するものと分泌しないものがあります。ホルモンを分泌する腫瘍では、成長ホルモン、乳汁分泌ホルモンを分泌するものが多く、成長ホルモンを分泌するものでは、顔つきの変化、指が太くなる、足が大きくなるなどの先端巨大症の症状が出ます。乳汁分泌ホルモンを分泌する腫瘍の場合は、授乳中でないのに乳汁が分泌されることがあります。
ホルモンを分泌するしないかにかかわらず、腫瘍が大きくなると目の神経を圧迫して、視野の両側の外側が見づらくなってきます。
大きく成長した腫瘍では、手術が第一選択となります。
最近は神経内視鏡の技術が発達し、内視鏡を使用して、鼻の穴から腫瘍を摘出する方法が行われています。
ホルモンを分泌する腫瘍に対しては、内科的にホルモン分泌を抑えるような薬での治療が必要となり、当院の代謝内分泌内科と協力して治療を行っています。
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