当院では、治験倫理委員会及びその下部組織である倫理小委員会において、医療倫理の保持に関する事項について審議を行っています。
なかでも、臨床倫理の指針について、下記の通りとなっています。
当院は心臓停止下により提供できる臓器について、提供したい方やその家族の意思を尊重し、臓器提供を希望している方へ提供することができるよう、日本臓器移植ネットワークと連携し、円滑な臓器提供ができるように進めます。
・心臓停止下により提供できる臓器 (腎臓 膵臓 眼球)
・脳死下により提供できる臓器 (心臓 肺 肝臓 腎臓 膵臓 小腸 眼球など)
※当院は脳死下による臓器提供施設ではありません。心臓、肺、肝臓、小腸については臓器を提供することができません。臓器移植の目的により提供施設に転院することは認められていません。
人生の最終段階における医療・ケアの実現のためには、まず本人の意思が重要であり、患者本人の意思決定を基本とし、医療チームが丁寧に意思を汲み取り共有することが重要です。そのために、自らが希望する医療・ケアを受けるために前もって考え、周囲の信頼できる人達と話し合いを共有すること(アドバンス・ケア・プランニング;ACP)が大切です。
ACPの推進に向け、当院では入院患者さん全員に「医療・ケアの希望書」を配布し、患者さんの意思を尊重した医療・ケアを提供しています。
基本方針:
1.本人の意思決定の重要性:患者本人の希望を最大限に尊重し、事前に医療・ケアの希望を話し合うアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を推進します。
2.医療・ケアチームの役割:医師や医療従事者からなるチームが患者や家族と十分に話し合い、患者さんの医師に基づいた医療・ケアを提供することを基本としています。
3.意思の変化への対応:患者さんの意思は変化しうるものであることを前提に、状況に応じた支援と情報提供を行い、必要に応じて話し合い繰り返して行います。
なお、話し合った内容についてはいつでも変更・撤回ができます。
4.本人の意思確認が困難な場合:家族や信頼できる関係者と協力して十分に話し合い、本人にとって最善の方針をとります。また、認知症や障害者、身寄りのない患者に対する特別な支援体制についても整えています。
DNARとは、病状の回復が期待できないと判断された終末期状態の患者さんが、心停止した際に患者さんの事前意思に従って心肺蘇生術を行わないことを指しますが、これは心停止時のみに適用され、その他の治療には影響を与えません。
当院ではDNAR指針を策定し、DNAR指示を医師が行う際の基本方針、定義、決定プロセス、記録方法、及びその後の留意点について具体的に示し、患者さんの意思が尊重されるように医療提供を行うこととしています。
そして、患者さんの意思は変化しうるものであることを踏まえ、患者さんの状況や希望に応じて柔軟に対応し、患者さんや家族と医療・ケアチームとの十分な話し合いを通じて、患者さんの意思を反映した最善の医療を提供する方針です。
当院指針での心肺蘇生術は、以下を指します。
①胸骨圧迫法、除細動
②気管挿管/人工呼吸器装着
③昇圧剤の使用
当院では、患者さんにより良い診療を提供する目的で、病気を解析し、病因を追求するなど最善の治療を実践しております。そのため、診療・医療技術の向上を目指した医学研究や医療従事者の教育には、皆様の診療情報や試料等(カルテ情報、レントゲン写真・内視鏡写真等の画像情報、血液・尿などの検査等)を活用させていただく必要があります。 「包括同意」とは、診療に伴い発生する診療情報や試料等を今後の医学研究・教育などに利用することに対して同意いただくことです。個々の研究の内容については院内の倫理委員会等で審議されます。これにより承認された範囲において、患者さんの不同意の意思表示のない場合には、その試料等を使用させていただくことになります。また、過去の試料等もその対象となります。
書面同意を必要としない検査・処置一覧当院では、診療科以外に患者さんのケアを充実させるために、必要に応じて、感染対策チーム、医療安全チーム、褥瘡ケアチーム、認知症ケアチーム等の多職種が診療に参加することがあります。
当院では、特定行為研修を修了した看護師が、医師の指示に基づいてあらかじめ作成した手順書に準じて、診療の補助を行っております。看護師として一定の経験を有し、かつ専門的な研修を受けた看護師が医師と連携し、安全に十分配慮して行っております。
当院で行っている特定行為当院は、厚生労働省が定める基準を満たした臨床研修指定病院です。初期臨床研修医(医師)が適切 な指導のもと、診療行為に関わっております。また、看護、薬学、栄養、救命救急等の医療に関わる多職種の実習病院でもあるため、学生や研修生等が厳重な監督の下に、見学・実習・研修に参加する場合がございます。その際には、ご理解とご協力をお願いいたします。
患者さんへ質の高い医療を提供することを目的に、研究や学会等において、診療に伴い発生する診断の為の検査、手術などの治療、試料等(カルテ、レントゲン・超音波・内視鏡画像、尿や血液等の検査試料及びデータ、診断の際の生検試料、手術で切除された組織やその写真など)の情報を利用させていただくことがあります。医療情報により得られたデータについては統計学的に処理された成果などが学術集会や科学専門雑誌で発表される場合でも、個人が特定されることはなく不利益を被ることはありません。使用された情報は取り扱いに十分に留意されております。
治療上必要な場合は、診療行為などの様子をカメラなどにより撮影し、一部は録音、録画記録、保管させていただいております。当院では、情報漏洩を避けるため、厳重に機密保持しております。
普段、服薬している薬の種類によっては、一時服用を中止しないと、手術・処置ができないことがあります。つきましては、出血を伴う可能性がある手術や処置が予定された時には、服用している薬剤の詳細について、スタッフまでお知らせください。服薬内容についてのお申し出がなく、手術、処置が中止となりますと、入院費等の費用が患者さんの負担になる場合があります。
未承認医薬品の使用・医薬品の適応外使用包括同意は、患者さんの自由意思によるものです。一度同意された後でも随時撤回できますが、原則として、不同意の意思表示がない場合にはご同意したこととして、診療情報・試料等を研究・教育に使用させて、いただきます。診療情報・試料等の医学研究・教育への利用についてご同意いただけない場合は、下記連絡先にお申し出ください。なお、ご同意いただけない場合でも診療上の不利益を受けることは一切ありません。
不同意確認書 研究情報の公開について(オプトアウト)横浜栄共済病院
総務課 または 患者相談窓口
0570-012-171(ナビダイヤル)
平日:午前8時30分~午後4時00分
医薬品は法律(医薬品医療機器等法)に基づいて厚生労働省で承認された方法で使用することが求められています。
しかし治療上、承認内容とは必ずしも一致しない方法で使用すること(適応外使用)もあります。その場合は、当院の倫理小委員会での使用の必要性があるか、有効性・安全性の面から問題ないか審議し、承認を得た上で使用することとしています。
また承認の上、適応外使用を行う場合、通常では医師が口頭や文書を用い説明し、患者さんの同意を得ます。
しかし、科学的に相当な根拠等があり、倫理的に問題が少なく患者さんに有益であると考えられる使用の際は、当院の倫理小委員会で承認をもって、文書または口頭による説明・同意取得を簡略化することもあります。
個々の承認内容について、お知りになりたい場合や医薬品の適応外使用について拒否したい場合は、主治医にお申し出ください。
また、医薬品の適応外使用は医薬品の医薬品副作用救済制度の対象外になる場合があります。
適応外使用1 敗血症ショック患者へのピトレシン使用
適応外使用2 ノルアドレナリンと他のカテコールアミン製剤の併用
適応外使用3 局所麻酔薬中毒患者へのイントラリポスの使用
適応外使用4 QT延長に関連する多形性心室頻拍に対する硫酸Mg補正液の投与
適応外使用5 術後人工呼吸が必要な患者に対する全身麻酔中からのデクスメデトミジン投与、検査時の鎮静
適応外使用6 処置、検査時において中等度鎮静を行うためのミダゾラム使用
適応外使用7 処置、検査時において中等度鎮静を行うためのプロポフォール使用
適応外使用8 処置、検査時において中等度鎮静を行うためのケタラール使用
適応外使用9 処置、検査時において中等度鎮静を行うためのレミマゾラム使用
適応外使用10 せん妄に対するハロペリドールの使用
適応外使用11 せん妄に対するリスペリドンの使用
適応外使用12 せん妄に対するクエチアピンの使用
適応外使用13 せん妄に対するルーランの使用
適応外使用14 せん妄に対するアリピプラゾールの使用
適応外使用15 透析施行中の高濃度カリウム製剤の使用
適応外使用16 カテーテル留置をして持続神経ブロックを受ける患者のポプスカイン使用
適応外使用17 院内調製同種クリオプレピシテートの使用
当院について