現在日本国内において様々な手術支援ロボットが承認されています。当院では2023年5月から整形外科領域の手術支援ロボット「Rosa Reconシステム」(米国ジンマー・バイオメット合同会社)の運用を開始しました。
「ROSA Reconシステム」では現在人工膝関節全置換術と人工股関節置換術が保険適応となっています。
「ROSA」は、Robotic Surgical Assistantの略で2007年にフランスで開発された神経外科領域・整形外科領域の手術支援ロボットです。この手術支援ロボットは、変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工関節置換術で使用されます。
ロボットアームが付いたロボティックユニットと、さまざまな情報を表示するオプティカルユニットから構成されており、患者さんの骨の位置を正確に把握し、人工関節を正確に設置するためにロボットアームが手術支援を行います。また、手術で重要になる靱帯や筋肉といった軟部組織のバランス調整や、人工関節の設置角度など、術者の手技をより正確にサポートする機能が複数備えられています。これまで術者の経験にゆだねられていた様々な点をロボットがアシストすることによって、低侵襲で合併症リスクの少ない手術を目指すことが可能になります。
整形外科領域では、人工股関節置換術用の「ROSA Hip システム」と人工膝関節置換術用の「ROSA Knee システム」が使用されており、当院ではどちらも導入しております。
この手術支援ロボット「ROSA Knee」は、変形性膝関節症(国内患者数1000万人以上)の手術治療のひとつである人工膝関節置換術(国内年間手術件数約14万件)で使用されます。これまで術者の経験にゆだねられていた様々な点をロボットがアシストすることによって、低侵襲で合併症リスクの少ない手術を目指すことが可能になります。
人工関節置換術には、部分置換と全置換があります。「ROSA Kneeシステム」では現在全置換術が保険適応となっています。
「ひざが痛くて動けない」。
膝関節痛は、腰痛と同様に健康寿命の延伸を妨げるロコモティブシンドロームの一つになります。変形性膝関節症の症状がある人は日本全国で1,000万人以上いるとされますが、「手術が怖い」と我慢されている人も多く、実際に手術を受けているのは年間約14万人にとどまります。熟練した医師の技術にさらにロボットの正確性・安全性というアシストを入れることで、人工関節置換術がより一般的になり、痛みから解放される人が増えることを切に願います。そのためにも当院は、誰もが安全・安心に手術を受けられるよう、ロボット支援手術を広め、健康寿命の延伸に寄与していきたいと考えます。
横浜栄共済病院整形外科/関節再建外科・人工関節センターは、このたび米国ジンマー・バイオメット社の開発した人工股関節置換手術支援ロボット「ROSA Hipシステム」を追加導入しました。当院ではROSA Knee システムに加え、2023年11月1日よりROSA Hipシステムを使用した人工股関節全置換術を開始しています(保険適用)。
「ROSA Hip システム」は、人工股関節置換術においてインプラントを目標とした設置角度にブレなく正確に設置できる、目標とした脚の長さを正確に獲得できる機能などを有するロボットアームシステムです。これまで術者の経験や感覚にゆだねられていたインプラントの設置をロボットがアシストすることによって、より安心・安全で合併症リスクの少ない手術を可能としています。また、本システムはその他のナビゲーションやロボットで使われる骨盤への金属ピンの挿入が不要で、より低侵襲の手術が可能になります。 気になることがありましたら、何なりと横浜栄共済病院整形外科/関節再建外科・人工関節センターまでご相談ください。
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