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病院のお話・健康コラム

頸動脈狭窄症について

脳神経外科

1. 頸動脈狭窄症とは

脳へ血液を供給する頸動脈が細くなる病気です。もともと日本人には少なかった病気ですが、食生活の欧米化に伴い頻度が増えています。首の部分で頸動脈の壁にコレステロールがたまり、壁が厚くなり血管に狭窄をきたし、最終的には閉塞してしまう可能性があります。この厚くなった壁をプラークと呼びます。

2.  症状・経過

頸動脈の狭窄があっても、軽度であれば無症状です。狭窄が強くなると脳の血流が低下したり、狭くなったところで血液の塊ができ脳に流れ、一時的に片側の目が見えにくくなったり、片側の手足のまひなどの症状が出ることがあります。この症状を黒内障や一過性脳虚血発作と呼びます。また、脳梗塞を生じると、その場所に一致して様々な症状を起こし後遺症を残す可能性があります。

3.  治療方法

狭窄が強くなければ、内服薬で治療することが一般的です。狭窄が強い場合は、血管を拡張する手術が必要になります。手術治療には、次の二種類があります。

① 頸動脈内膜剥離術

② 血管内治療(頚動脈ステント留置術)

です。 

①の頸動脈内膜剥離術は、皮膚を切り頸動脈を露出し切開し、分厚くなった血管の壁を取り除く方法です。この方法は確立された方法で、長期の効果も実証されています。

一方、②の血管内治療は、足の付け根または腕の動脈から細いチューブ(カテーテル)を挿入して頸動脈の内側からバルーン(風船)で血管を広げ、金属の網(ステントを置く方法です。

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4. 各治療方法とその危険性

上記 ①頸動脈内膜剥離術、②血管内治療(頚動脈ステント留置術)いずれの治療にも合併症の危険性はあります。

治療中の脳梗塞、手術後に血液が流れすぎることによる脳出血、徐脈、低血圧などです。

当科では、両方の治療方法に豊富な経験を持つ医師が在籍し、ご本人や家族の方と相談の上、それぞれの患者さんに最も適切な治療法を選択して治療を行っております。

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