手指の拘縮(デュピュイトラン拘縮)

筋骨格

整形外科部長 坪内 英樹

拘縮とは、関節が健康であるときに動かせる範囲を獲得できていない状態のことです。手指の拘縮には、様々な原因が考えられます。外傷後に起こることが多いですが、脳や脊髄など中枢神経が原因の麻痺から起こる場合や腱鞘炎などを放置していても起こります。誘因なく手掌部や手指に索状物(こぶ)が発生して、それがつっぱることで手指が伸びなくなる病気がデュピュイトラン拘縮です。

デュピュイトラン拘縮はBaron Guillaume Dupuytrenの業績から名づけられた病気です。糖尿病等は因果関係がありますが、他は明らかな原因がなく白人に多いことから遺伝の関与があると考えられています。症状は手指、特に小指、環指から始まります。拘縮が強くなると指が90°以上に曲がって伸びなくなることもあります。洗顔時に鼻に指が入ってしまう、などの症状で受診される方が多いです。

治療法は手術療法で、原因となっている病的に肥厚した手掌腱膜を切り離したり取り除いたりします。
手指の拘縮でお困りの方で、デュピュイトラン拘縮の可能性もありますので整形外科をぜひ受診してください。

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