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病院のお話・健康コラム

大腸がん検診を受けましょう

健康医学センター

健康医学センター部長 真田 治人

大腸がん検診はがん検診の優等生

大腸がん検診はがん検診の中でも特に優等生とされています。

①毎年便潜血検査を受けて、必要に応じて精密検査を受けることで、大腸癌による死亡率が7割程度減ることがわかっています。

②これとは別に、大腸内視鏡検査を受ける機会を持つことで、大腸がん死亡率が7割減らすことが証明されています(体右側の大腸に対しては効果が薄いとされています)。何年毎に内視鏡を受けるのが良いかは、わかっていません。

③大腸CTも大腸内視鏡に近い効果が期待されています。

便潜血検査で陰性なら病気はないの?

便潜血検査の感度は(統計にばらつきありますが、おおむね)早期がんで50%、進行がんで80-90%と考えられております。繰り返し受けることで、効果があります。便潜血検査は毎年受けて下さい。

症状が出てからでは手遅れなの?

症状が出てからでも手遅れとは限りません。むしろ他のがんに較べると比較的治療可能なことが多いがんのひとつですです。便に血が付く、便通の様子がおかしい、便が出なくてお腹が張ってきた。等の症状があるようなら、消化器科を受診してください。

大腸がん以外のがんではどうなの?

大腸癌以外では、胃がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん、前立腺がん等に対するがん検診が、死亡率減少効果があるとさています。残念ながら膵臓癌に対しては、有効ながん検診は確立しておりません。

大腸がんが増えています

現在日本では、部位別がん死亡率;男性で第3位、女性で第1位。増加傾向です。大腸がん検診を受けましょう。

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