国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院|栄区唯一の救急医療機関|地域医療を新たなステージに高める

アクセス
メニュー

病院のお話・健康コラム

心臓リハビリテーション

循環器内科

診療部長/循環器内科部長 野末 剛

心臓リハビリテーション


超高齢化が進み、総人口が減少していく一方で、心不全の症患者数は増加しています。心不全は再入院率が高く、入退院を繰り返しながら全身状態が徐々に悪化しQOLが低下していきます。フレイル(加齢に伴う予備能力の低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態)やサルコペニア(筋肉が減り、からだの機能が低下した状態)も重なり医療経済的にも大きな問題となっています。心臓リハビリテーション(心リハ)とは、心血管疾患の再発・重症化を予防するための総合的なプログラム(運動療法、服薬・食事・生活指導、社会復帰支援、カウンセリング等)のことです。そのため、医師や理学療法士、作業療法士、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床心理士、臨床検査技師、ソーシャルワーカーなどの多職種が心リハに関わります。心リハは心不全や心筋梗塞の再発・再入院を減らし、また死亡率も減少させることが報告されており、心不全や心筋梗塞のため入院された方には、ほぼ全例心リハ介入しています。しかし、日本では心リハの認知度が低く、外来心リハ参加率は心疾患患者の4~8%程度と言われています。

2019年、横浜市は心リハ推進事業を開始しました。横浜市が「心リハ強化指定病院」を指定し、心臓病の患者さんが地域、在宅まで切れ目なく心リハを受けられる地域連携体制の構築を目的としています。横浜市内の7つの病院がこの強化指定病院に選定され、当院もその1つです。強化指定病院は、多職種連携による包括的な心リハを実施しながら心リハを推進し、心リハの地域連携や啓発等の役割も担います。具体的には、スポーツ施設や医療機関との連携プランを策定・実施することで心リハを受ける患者を増やす役割を担っています。

 実際に心リハを行う際には、まず心肺運動負荷試験を行い、どのくらいの運動強度が適切かを判定し、その結果をもとに有酸素運動やレジスタンストレーニングを行います。心リハの適応となる疾病は、心筋梗塞や狭心症、慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患、大血管疾患術後、開心術後、経カテーテル大動脈弁置換術後、心臓移植後など多岐にわたります。外来心リハは150日間と期間が限定されており、その後は区のスポーツセンターや連携スポーツジム(カーブスやセントラルなど)で心リハを継続します。当院は立地の関係で、栄スポーツセンター、戸塚スポーツセンター、港南スポーツセンターと連携しています。

 自分1人で運動を始めようと思っても、現実的にはなかなか難しいものです。また、心臓病を合併している方にはリスクもあります。上記の心リハ適応疾患に罹患されている方で心リハに興味がある方は、是非主治医に相談してみて下さい。

  • 外来受付

    AM 8:30 ~ AM 11:00

    診療科により、受付時間が異なる場合がございます。
    詳しくは各診療科のご案内でご確認ください。

  • 休診日

    土曜日・日曜日・祝日

    開院記念日(7月15日に一番近い水曜日)
    年末年始(12月29日~1月3日)
    ※ 救急は24時間365日受け付けています。

  • 面会時間

    面会制限中