人工股関節置換手術支援ロボット「ROSA Hip」

筋骨格

整形外科/関節再建外科・人工関節センター 山室 裕紀

人工股関節置換手術支援ロボット「ROSA Hip」を追加導入

横浜栄共済病院整形外科/関節再建外科・人工関節センターは、このたび米国ジンマー・バイオメット社の開発した人工股関節置換手術支援ロボット「ROSA Hipシステム」を追加導入しました。当院ではROSA Knee システムに加え、2023111日よりROSA Hipシステムを使用した人工股関節全置換術を開始しています(保険適用)。

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手術支援ロボット「ROSA」とは?

ROSA」は、Robotic Surgical Assistantの略で2007年にフランスで開発された神経外科領域・整形外科領域の手術支援ロボットです。ロボットアームが付いたロボティックユニットと、さまざまな情報を表示するオプティカルユニットから構成されており、患者さんの骨の位置を正確に把握し、人工関節を正確に設置するためにロボットアームが手術支援を行います。整形外科領域では、人工股関節置換術用の「ROSA Hip システム」人工膝関節置換術用の「ROSA Knee システム」が使用されており、当院ではどちらも導入しております

ROSA Hipシステム」とは?

ROSA Hip システム」は、人工股関節置換術においてインプラントを目標とした設置角度にブレなく正確に設置できる目標とした脚の長さを正確に獲得できる機能などを有するロボットアームシステムです。これまで術者の経験や感覚にゆだねられていたインプラントの設置をロボットがアシストすることによって、より安心・安全で合併症リスクの少ない手術を可能としています。また、本システムはその他のナビゲーションやロボットで使われる骨盤への金属ピンの挿入が不要で、より低侵襲の手術が可能になります。 気になることがありましたら、何なりと横浜栄共済病院整形外科/関節再建外科・人工関節センターまでご相談下さい。

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