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病院のお話・健康コラム

骨折予防骨折リエゾンサービス(FLS)チームのご紹介

リハビリテーション科

リハビリテーション科部長/整形外科特任 常田 剛

骨折予防骨折リエゾンサービス(FLS)チームのご紹介

FLSとは

脆弱性骨折は骨の強度が低下し、わずかな外力(立った姿勢からの転倒か、それ以下の外力)によって生じる骨折であり、高齢者の生活機能を一瞬にして奪い、生命予後の悪化をもたらす重大な疾患です。一度脆弱性骨折を起こした方の二次骨折リスクは極めて高いので、骨折治療を受けた患者さんの再骨折を未然に防ぐことは本人のみならず、ご家族、地域社会、さらには医療経済の面からも極めて重要なことです。

骨折リエゾンサービス(FLS : Fracture Liaison Service)は、脆弱性骨折を起こした患者さんに対する骨粗鬆症治療開始率および治療継続率を上げるとともに、リハビリテーションの視点から転倒予防の実践により二次骨折を防ぎ、骨折の連鎖を絶つことを使命としています。

骨粗鬆症による脆弱性骨折防止のための取り組みとして、骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS : Osteoporosis Liaison Service)が展開されていますが、特に脆弱性骨折患者における二次骨折予防に対しては重点的な対策が必要です。

そこで、2019年6月、一般社団法人日本骨粗鬆症学会(JOS)並びにNPO 法人日本脆弱性骨折ネットワーク(FFN-Japan)が中心となり、日本における二次骨折予防の普及に向けて、FLS実施の指標となる「日本版二次骨折予防のための骨折リエゾンサービス(FLS)クリニカルスタンダード」が策定されました。

当院ではFLSクリニカルスタンダードに則って、骨折予防FLSチームを立ち上げました。

FLS のチームメンバー

FLS のチームメンバーは、医師(整形外科、麻酔科、内科、泌尿器科、精神科、リハビリテーション科)、看護師、理学療法士、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー、医師事務作業補助者、事務職員などから構成されています。

対象の患者さん

対象の患者さんは50歳以上のすべての種類の脆弱性骨折の方ですが、当面は大腿骨近位部骨折の患者さんを最優先とします。

対象の患者さんは、電子カルテの入力システムによりリスト化し情報共有がなされ、データベースの構築をテンプレートを用いて行っていきます。

二次骨折リスクの評価

画像診断(胸腰椎単純X線、骨密度検査(全身DXA))、続発性骨粗鬆症との鑑別診断(一般血液生化学、CaP25水酸化ビタミンDなど)を行い、必要に応じて専門医との連携を行います。

転倒リスク評価およびサルコペニア評価は、リハビリテーションでの運動機能評価にて行います。

認知機能評価についても入院中に評価(AMTS)しています。

骨粗鬆症治療対象患者に対しての投薬を含む治療介入

二次骨折リスクの評価終了後すぐに「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015 年版」を中心に、骨折予防に対してエビデンスをもつ薬物治療と転倒予防を基本的介入として行います。

骨粗鬆症治療の継続と治療効果を評価するためのフォローアップ

入院4ヶ月後、1年後の患者さんの状態を評価するために再診をおすすめします。

長期治療計画には、薬物治療、転倒発生の有無、二次骨折状況、日常活動、生存状況を含めます。

骨粗鬆症と脆弱性骨折の病識と治療の重要性に関する啓発活動

医療から介護まで、脆弱性骨折に関わる全ての職種および患者さんとご家族に対して骨粗鬆症に対する知識の共有と FLS の意義についての啓発活動を行います。

患者さんに対しては、骨粗鬆症の病態と骨折の関連性、骨粗鬆症薬物治療の重要性を教育し、転倒予防と栄養改善の指導を行います。

特に骨折の連鎖によって重大な機能障害がもたらされる可能性を強調します。

多職種協働を学ぶ連携教育や地域行政機関への啓発活動も行っていきます。

※本ページの内容は、F L Sクリニカルスタンダードを参考に作成しました。

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