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病院のお話・健康コラム

骨密度検査 二重エネルギーX線吸収測定法(DXA:デキサ)とは?

専門チーム

放射線技術科 湯田 海斗

骨密度検査 二重エネルギーX線吸収測定法(DXA:デキサ)とは?

2024年に始まる健康日本21(第三次)では、骨粗鬆症検診受診率の向上が盛り込まれました。2021年の受診率が全国平均5.3%(神奈川県0.9%)と低値のところ、目標値は15%とされています。臨床症状が乏しい段階から骨粗鬆症及びその予備群を発見することで骨折を予防し、健康寿命の延伸につなげることを目指したものです。今回は、当院で行なわれている骨密度検査(DXA:デキサ)法についてご紹介します。

DXA法は、エネルギーの強い放射線(X線)と弱いX線を使います。そして、照射されたX線が体内を通過する際の減衰率を利用し骨密度を定量することができます。骨粗鬆症の検査には、DXA法を用いて腰椎と大腿骨近位部の骨密度を測定することが望ましいと言われています。当院の骨密度測定も、DXA法を用いて腰椎と大腿骨近位部の両者を調べます。腰椎では、第1腰椎(L1)からL4またはL2からL4を測定します。ただし骨が変形してとがったり潰れたり、手術で金属が入っている場合には計算から除き、それ以外の腰椎の平均骨密度とそのYAM)に基づいて評価をしていきます。大腿骨近位部の評価では、全大腿骨近位部と頸部の骨密度のうちYAMに対するパーセンテージが低い値を採用します。左右いずれの測定でもよいのですが、両側大腿骨骨密度の平均値を診断に用いることが可能であるか否かの十分なデータはないため、基本的に片側の大腿骨を測定します。低骨密度と骨折リスク、および既存骨折の有無と骨折リスクに高い関連性があることが確認されています。みなさんもDXA法で骨密度を測定し、自分の骨折リスクを確かめておきましょう。

※YAM(Young Adult Meanの略)とは、2044歳の健康な女性の骨密度を100%とし、現在の自分の骨密度が何%であるかを比較した数値のことを言います。骨は成人に近づくほど丈夫になり、骨密度は20代をピークに減少していくので、最も骨密度が高い年齢層を基準に用います。

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