国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院|栄区唯一の救急医療機関|地域医療を新たなステージに高める

アクセス
メニュー

病院のお話・健康コラム

尿蛋白はなぜ良くないのか

腎臓内科

腎臓内科副部長 千葉 恭司

尿蛋白はなぜ良くないのか

尿検査で「尿蛋白」という項目がありますが、これは腎臓の健康状態を知るためにとても重要です。正常な腎臓は、血液から不要なものを濾過し、必要なものを体に戻す役割をしています。しかし、腎臓がダメージを受けると、タンパク質が尿に漏れ出ることがあり、これを「尿蛋白」と呼びます。
尿蛋白が一定以上、特に0.5g/gCr以上の場合、腎臓に負担がかかっている可能性があります。放っておくと、腎臓の機能がさらに低下し、最終的には慢性腎臓病(CKD)につながるリスクが高くなります。(参考文献:S Iimori, S Naito, H Sato, et al. Prognosis of chronic kidney disease with normal-range proteinuria: The CKD-ROUTE study. PloS One. 2018; 13(1): e0190493
腎臓のダメージは初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な尿検査で早期発見することが大切です。もし尿蛋白が多いことがわかったら、かかりつけ医や当院腎臓内科を受診してください。必要に応じて腎生検を含めた検査を行います。早期に診断することで適切な治療を始めることができ、腎臓を守ることにつながるのです。

drchiba.png

  • 外来受付

    AM 8:30 ~ AM 11:00

    診療科により、受付時間が異なる場合がございます。
    詳しくは各診療科のご案内でご確認ください。

  • 休診日

    土曜日・日曜日・祝日

    開院記念日(7月15日に一番近い水曜日)
    年末年始(12月29日~1月3日)
    ※ 救急は24時間365日受け付けています。

  • 面会時間

    面会制限中