脊椎椎間板ヘルニアに対する新しい治療法(椎間板内酵素注入療法)

脳・神経

脳神経外科部長 玉瀬 玲

腰椎椎間板ヘルニアは腰椎の間にあるクッション(椎間板)が飛び出す状態で、近くを走行する神経が圧迫されると腰痛や下肢のしびれ・痛みなどの症状が出ます。数カ月間はヘルニアが自然に吸収されるので症状が改善することが多いですが、ヘルニアによる神経圧迫が残ると症状が持続します。腰椎椎間板ヘルニアに対しては保存療法(安静、薬物治療など)、手術療法が行われてきましたが、2018年より新たな治療の選択肢が増えました。椎間板内酵素注入療法と呼ばれる治療で、局所麻酔下で細い針を椎間板内に留置し、酵素(コンドリアーゼ)を直接注入します。コンドリアーゼは椎間板の構成成分であるグリコサミノグリカンを特異的に分解する作用があり、椎間板内圧が低下することで症状の改善が期待されます。治療有効率は7割程度、治療効果を実感するまで数週間~数カ月かかります。保存療法と手術療法の中間の負担の治療として、全身麻酔のリスクが高い患者さんや手術に抵抗がある患者さんにとって治療の選択肢となりえると思います。日本脊髄外科学会認定医の玉瀬が治療を担当しますので脳神経外科外来でご相談ください。

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