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病院のお話・健康コラム

「心不全」という言葉を正しく認識されていますか

専門チーム

看護部  関 由美子

「心不全」という言葉を正しく認識されていますか

栄区のみなさんは「心不全」という言葉を正しく認識されていますか。

当院は、2022年度に心不全サポートチーム(院内通称:CST Cardiac insufficiency Support Team)を発足させました。これというのは、心臓に病を持った患者さんは入院中の治療だけではなく、日常生活に潜んでいる原因を発見する必要があるからです。心不全サポートチームには看護師の他に医師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師が所属しており、その全員が心不全療養指導士の資格を持っています。

話は戻りますが、「心不全」とは厳密に言うと、病名ではございません。心臓のはたらきが不全状態という「からだの状態」を表しています。日本三大疾病といわれる心疾患は栄区も例外ではございません。当院でも、ほぼ毎日カテーテル検査やカテーテル治療を受ける方が入院されています。

心臓は筋肉の塊で、一度ダメージを負うと完全に回復することは難しいです。そのため、心不全を悪化させないためには治療だけでなく生活習慣の見直しと改善が必要となります。

心不全サポートチームの具体的な活動としましては、入院患者さんを対象に、心不全の知識提供と、生活習慣を振り返り見直すといった個別指導をしております。

私は、およそ50人の患者さんに個別指導を実施してきました。お話を聞くと様々な社会的活躍をされてきた方、また現在も活躍中の方がたくさんいらっしゃいました。よくあるご質問は、「退院後はどれぐらい動いていいのか」「仕事はいつまで休んだほうがよいか」でした。最終的には主治医と相談して決定することが重要ですが、詳細な背景を伺い、心不全を抱えた状態でまた活動できるように支援してまいりました。

昨年度は個別指導だけでなく外来教室「心不全塾」を3回開催し、多くの方にご参加いただきました。心臓にやさしい食事の紹介や、家でできる運動法を一緒に実践などを行い、ご好評いただきました。

今年度はサカエスタで市民講座として「心不全塾」を開催しました。リハビリ目的のダンスを楽しく行いました。今後も区民のみなさんとのつながりを持っていきたいと考えています。

私たちの目指すものは心不全患者さんの急激な悪化予防と早期治療へのアプローチです。これからも栄区の健康長寿に貢献できるよう、心不全サポートチーム一同努めてまいります。

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