感染管理認定看護師の仕事とは

感染管理認定看護師とは、感染に対する専門的な知識と技術を持つ看護師のことです。患者さんだけでなく、患者さんのご家族、病院に勤務する職員など、病院に関わるすべての人を感染から守ることが役割です。多職種スタッフで構成される院内感染対策チーム（ICT）や各部署の職員と協力しながら、多岐にわたる活動を行っています。

［主な活動内容］
・感染症の発生状況を常に把握・監視しています。感染症が発生した場合は、適切な感染対策を講じ、速やかに各部署と情報共有して対策が実践できるようにサポートします。
・定期的に院内をラウンド（巡回）し、適切な感染対策が実践されているか確認します。また、環境チェックや抗菌薬の使用状況の確認も行っています。
・全職員を対象に感染に対する研修を行っています。特に患者さんと直接接する職員への教育は重要であり、さまざまな場面で指導を行っています。

・院内の感染対策システムを構築し、最新の情報やガイドラインに基づいた感染対策マニュアルや手順書の作成・改訂を行っています。
・各部署からの感染管理に関する相談を受け、専門的知識のもと状況に合わせた対応を提案しています。
・地域医療機関と連携し、情報交換や合同での感染対策ラウンドを行い、地域全体の感染対策向上に努めています。

記憶に新しい新型コロナウイルス感染症の大流行では、感染対策認定看護師は第一線に立ち、その役割は大きなものとなりました。地域のみなさんにもマスク着用や手洗い、3密回避等、さまざまな感染対策にご協力いただきました。

感染症は私たち病院スタッフだけではなく、病院に関わるすべての人が実践することで防ぐことができます。これからも感染症が蔓延しないように努めてまいりますので、ご協力をお願いいたします。