リハビリテーション科

診療科紹介

リハビリテーション科は、理学療法部門・作業療法部門・言語聴覚療法部門からなり、医師1人、理学療法士(PT)12人、作業療法士(OT)4人、言語聴覚士(ST)2人により構成されています。運動器障害、脳血管障害や神経内科疾患、摂食嚥下障害、癌や内部障害をはじめ、ほぼすべての診療科にまたがる領域がリハビリテーションの対象であり、「全身を診て人々の活動を育む医療」が特徴といえます。そして、それぞれの専門職が連携し、患者背景等を考慮した機能練習や日常生活練習を実施して全人的介入を行っています。
また、関連附帯資格においては、脳卒中系認定理学療法士3名、ディサースリア認定セラピスト1名、運動器系認定理学療法士1名、呼吸療法認定士5名、心臓リハビリテーション指導士3名、心不全療養指導士4名、循環器系認定理学療法士1名、がんリハビリ研修修了4名、リンパ浮腫療法士(LT)1名、骨粗鬆症マネージャー1名、サルコペニア・フレイル指導士3名など多数取得しており診療技術の向上に努めています。さらに、2022年10月からは心不全療養指導士チームが発足しており、地域に対する啓発活動もおこなっています。
一方、急性期病院である当科の役割は、「早期に介入し、疾患や外傷で低下した身体的・精神的機能をできるだけ元の状態に回復させること」や、「残存した障害を克服しながら早期退院を目指すこと」が主な目的となります。しかし、早期からリハビリテーションに取り組んでも、残念ながら短期間では十分に身体機能が回復できない患者さんも存在します。その場合、医療機関の機能分化と連携の面から、廃用症候群を防ぎ原疾患の治療と障害に応じたリハビリテーションを続けられる適切な医療施設へ移行できるように支援する役割も担っています。そのため、当院にリハビリテーション目的での入院はできません。また大変申し訳ありませんが、外来訓練目的でのご紹介も受付けておりません。
ところで、2022年4月の診療報酬改定において、大腿骨近位部骨折患者の緊急医療及び二次性骨折予防に対する評価として「二次性骨折予防継続管理料」、「緊急整復固定加算及び緊急挿入加算」が新設されました。当院でも、当科を含む多職種からなる骨折リエゾンサービス(FLS : Fracture Liaison Service) チームを結成し、算定を開始しています。 転倒予防・骨粗鬆症治療による二次性骨折予防を地域全体で役割分担をしながら、"継続すること"が求められています。今後も、地域の皆様とともに新たな取り組みを推進したいと考えております。

急性期リハビリテーションのさらなる高みを目指して

当院では2024年10月からリハビリテーション支援ロボットの運用を開始しました。現在、整形外科手術の術後リハビリテーションに際し使用しています。

リハビリテーション支援ロボットとは?
令和2年7月に厚生労働省より「運動量増加機器」として保険収載されたリハビリテーション支援ロボット「HAL®(ハル)医療用単関節タイプ」(つくば市CYBERDYNE社)です。

肘関節装着時

膝関節装着時

HAL®とは?

このリハビリテーション支援ロボットHAL®(Hybrid Assistive Limb®)は身体機能を改善、補助、拡張、再生することができる日本発世界初の装着型ロボットシステムです。ロボットによるアシストで上下肢の急性期リハビリテーションを進めることが可能になります。

HAL®の仕組み

人が体を動かそうとする際に脳から神経を通じて筋肉に信号が伝わり、その際に微弱な「生体電位信号」が体の表面に出ます。HAL®は「生体電位信号」を皮膚に貼ったセンサーで検出することで、体を動かそうとする意思を読み取り、モーターアシストが適切に駆動することで思った通りの動きを再現します。 また、人が体を動かすメカニズムで重要な「フィードバック」をアシストしてくれます。これは体を実際に動かした際に脳が「どのような信号でどのように筋肉が動いたか」を確認することで、「膝を曲げるという動作」から「膝が曲がった!という感覚」がフィードバックされリハビリテーション効果が高まります。

HAL®の特徴

  • ロボットが患者さんの四肢のリハビリテーションをアシストしますが、医師とリハビリテーションセラピストの指導の下に使用します。
  • HAL®は患者さんの意思に応じて運動をアシストするため、動かしたくない時に勝手に動かされることはありません。(患者さんの思い通りの動きをアシストするので、痛くてこれ以上曲げたくないと思った際にHAL®はそこでストップします。)
  • 整形外科領域の肘、膝、足関節周囲の手術の術後リハビリテーションで使用することで、早期機能回復につながります。
  • 脳血管障害や脊椎脊髄病による不全麻痺のリハビリテーションにも使用することができ、感覚をフィードバックするという機能により麻痺の改善を目指します。
  • HAL®医療用単関節タイプはアタッチメントを取り換えることで肘、膝、足関節の運動に対応します。また患者さんの体の状態に合わせて臥位、座位、立位など様々な姿勢でリハビリテーションが可能であり、コンパクトな設計により持ち運びができるため、リハビリ室のみならず、病棟や病室でのリハビリテーションに広く用いることができます。

健康寿命の延伸を目指して

「急性期リハビリテーションのさらなる高みを目指して」
高度で先進的医療を提供する横浜栄共済病院の使命をさらに充実するために、今回私たちは術後や疾患の急性期におけるリハビリテーションでその有用性が報告されているリハビリテーション支援ロボット「HAL®(ハル)医療用単関節タイプ」を導入致しました。リハビリ医の指導の下で、熟練したリハビリテーションセラピストによりHALを活用したリハビリテーションを患者さんたちに提供することで早期機能回復に向けた取り組みをさらに充実させ健康寿命の延伸に寄与していきたいと考えます。

施設基準

脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
運動器疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
呼吸器疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
心大血管リハビリテーション料(Ⅰ)
廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
がん患者リハビリテーション料
摂食機能療法の各疾患別リハビリ

主な診療実績

項目 2023年度 2022年度 2021年度
新規依頼数 3856件 3302件 3285件
脳血管疾患等リハビリテーション 11618件 11630件 11095件
運動器疾患リハビリテーション 9300件 9410件 8761件
呼吸器疾患リハビリテーション 5636件 5004件 4402件
心大血管リハビリテーション 5471件 5015件 5117件
廃用症候群リハビリテーション 8951件 7816件 7292件
がん患者リハビリテーション 259件 303件 484件
摂食機能療法 1295件 1337件 2464件

担当紹介

  • 専門分野

    関節リウマチ、リハビリテーション

    認定資格

    日本整形外科学会専門医
    (スポーツ医・リウマチ医・脊椎脊髄病医・運動器リハビリテーション医)
    日本リウマチ学会リウマチ専門医
    日本リウマチ財団リウマチ登録医
    日本リハビリテーション医学会
    (リハビリテーション科専門医・認定臨床医)
    日本スポーツ協会公認スポーツドクター
    義肢装具等適合判定医
    日本骨粗鬆症学会認定医
    サルコペニア・フレイル指導士
    AOTrauma Member

受診について

診療科により、受付時間が異なる場合がございます。
詳しくは各診療科のご案内でご確認ください。

診療科一覧に戻る
page
top