当院土屋病院長および白井医師らがこのほど、ヨード処理技術を用いた整形外科用インプラントである人工股関節を開発しました。昨年9月に保険収載され、世界初症例を11月19日に当院において実施しました。
人工関節手術は、患者さんにとってつらい痛みを緩和し、機能を回復させることで、生活の質を向上させます。人口構成の高齢化に伴い、手術需要も増加しています。
当院おいても、2025年は191件(股関節57件、膝関節126件、他8件)の人工関節手術を実施おり、増加傾向にあります。
人工関節手術における代表的な合併症のひとつである人工関節周囲感染は、初回手術の約1~2%で発生すると推定され、治療上大きな課題となっています。この課題に対して、土屋病院長と白井医師は、ヨードに着目し、開発に着手しました。インプラント表面へヨード加工を施すことで細菌付着ならびにバイオフィルムの形成を抑制・阻害することを、金沢大学のチームで証明してきました。そして、昨年ついに製品化に至りました。
「ヨード処理技術」は20年にわたる研究開発の末に生まれた世界初の技術であり、「日本発の医療イノベーション」として、多くの患者さんの感染対策に貢献することが期待されます。
ヨード処理インプラントを開発した土屋病院長(左)と白井整形外科統括部長(右)
『術後の合併症発生リスクを低減し、だれにとっても安心な医療を提供したい、という思いから生まれた医療機器です。これからも質の高い・よりよい医療を提供し、患者さんの健康、地域医療に貢献できるよう邁進します。』
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