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病院のお話・健康コラム

手術支援ロボット「ダビンチ」について

専門チーム

術中麻酔管理関連 特定行為看護師 林 大輔

手術支援ロボット「ダビンチ」について

今年度から当院においてロボット支援下による手術が始動しました!

ロボット支援下による腹腔鏡手術、いわゆる"ダビンチ"といわれるロボットが導入され、現在、消化器外科による胃と腸の手術、泌尿器科による前立腺の手術で活躍しています。皆さん、ロボット手術と聞くとどんな手術を想像しますか?ロボットが手術するなんて大丈夫だろうか、そんな声が聞こえてきそうですが、全く心配は要りません。なぜならロボット手術と言っても、操作しているのはきちんとロボット操作の資格を取得した熟練の医師であり、ロボットは医師の精密な動きや繊細な操作を補助するだけです。むしろロボットによる手術のおかげで、お腹の中の深く狭い空間での操作がより繊細に行え、医師の手では難しい場所もロボットを使用すれば出来てしまうのです。繊細な操作が可能な為、患者さんの体内での侵襲が少なく済み、出血も抑えられます。傷口も一昔前の大きな傷ではなく、手術で使用する機材を挿入する為の小さな穴をいくつか開けるだけなので、小さい傷口で済み術後の痛みの軽減や美容上の利点も期待できます。

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泌尿器科のダビンチによる手術では、術中に頭低位25度の体位を維持します。頭側が25度下がった状態を維持すると言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、滑り台に頭を下にして寝たような状態というと想像がつくでしょうか。その為に、全身の血液が頭側へ移動し、長い時間その状態を維持していると頭蓋内圧の上昇や眼圧の上昇、上半身に浮腫などが起きます。さらに頭側が下がる為、体がベッドから落ちないよう様々な医療器具を使用し体を固定します。その為に皮膚の圧迫や摩擦による皮膚トラブル、コンパートメント症候群(局所の筋・神経組織の循環障害)などのリスクも考慮しなくてはいけません。そのような合併症のリスクを起こさない為に、私たち医師や手術室看護師が患者さんの体に侵襲を生じさせないよう万全のケアを行っています。

手術支援ロボット「ダビンチ」について

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