関節再建外科・人工関節センター

センター紹介

股関節痛、膝関節痛、足関節痛にお悩みの方へ

カラダを支える下肢の大関節(股関節や膝関節、足関節)の軟骨がすり減ることでこれらの症状を引き起こします。

  • 立ち上がり、歩き始めが痛い
  • 階段や坂道の上り下りがつらい
  • 片足立ちができない
  • 砂利道を歩くのがつらい
  • 脚がO脚ぎみである
  • 正座がしづらい
  • 30分以上歩くと関節が痛くなる
  • 歩くときに体が左右に揺れる
  • 関節の節々が、特に朝こわばっている感じがする

「年だから仕方ない」「我慢すればいい」と諦める必要はありません。横浜栄共済病院の「関節再建外科・人工関節センター」ではこれらの症状に該当する方に寄り添い診療を行っています。

変形性関節症とは
変形性関節症は、関節の軟骨が摩耗し骨同士がこすれてしまうことで炎症と痛みが生じるものです。連携医の先生方の病院で投薬やリハビリ、注射による治療を受けている患者さんでも、病状が進行すると痛みにより日常生活が制限されることがあり、当センターではそういった患者さんがよりよい生活を取り戻すための医療提供を行っています。
股関節と膝関節については整形外科副部長兼当センター長である五十嵐医師が関節温存手術から人工関節置換術までを担当します。2023年5月からは人工関節置換術支援ロボットを導入し当院でも100例以上のロボット支援人工関節置換術を行ってまいりました。従来の手術と比較し、1°1mm単位での正確な手術を行うことが可能となり、患者さん個々の靱帯バランスに応じたオーダーメイド手術が行えるため術後早期の回復に有利である点が優れています。
足関節につきましては足の外科を専門とする引地医師が低侵襲な関節鏡手術から人工足関節置換術まで幅広く担当しています。
上肢の関節(肘、指)につきましては手の外科を専門とする坪内部長が担当しています。

膝関節疾患の治療方針

  1. 1. 保存加療(連携医の先生の病院で治療をお願いしています)
  2. 2. 膝関節鏡下手術
    初期から中等度の患者さんが対象となります。関節鏡により関節内を直接観察し損傷した半月板を部分切除することで痛みの軽減を図ります。1cm程度の傷が2か所と傷口が小さく数日間の入院で手術可能なことが利点ですが、軟骨の摩耗を治療することができないため症状の軽減効果が一時的です。
  3. 3. 骨切り術
    変形性膝関節症によりO脚となった下肢の骨を切ってややX脚気味に矯正することで、傷んだ内側の関節にかかる負担を減らすという術式です。活発にスポーツを継続したい方や50~60歳代の骨質の良い患者さんが適応となります。当院の病院長である土屋医師は、この変形矯正の領域で世界的に有名な米国の医師と共に切磋琢磨しながら研究を行い、これまでの骨切り術で課題となっていた点を解決することを目的に、新たな手術方式(Focal Dome Condylar Osteotomy:FDCO)を開発しました。この術式は、2022年に米国で開催された31thLimb Lengthening and Reconstruction Society(LLRS)でその術後成績と共に発表され、Best Paper Award - 4th Placeを受賞するなど、海外においても評価されています。骨切り部の骨癒合に時間がかかるためリハビリに時間がかかります。
  4. 4. 人工膝関節置換術(ロボット支援手術)
    膝関節を全体的に人工関節に置換する手術です。大腿骨と脛骨に金属製のインプラントを挿入し、関節にはポリエチレン製のインサートを入れることで曲げ伸ばしがスムースに行えます。日本国内で年間10万件もの手術が行われており、痛みやこわばり、変形が解消されることでスムースな歩行や日常生活動作の獲得が期待でき、腰や反対側の足への負担も減少します。
    センター長の五十嵐医師は前任の金沢大学で2021年に人工膝関節置換術支援ロボットを導入し100例以上の執刀を行った後に当院へ赴任し2023年5月から関節再建外科・人工関節センターを立ち上げてロボットを導入しました。当院でも100例を超えるロボット支援人工関節置換術をこれまでに行うとともにロボット支援人工膝関節置換術ラーニングセンターで関節外科医に対して講師を務めるなど幅広い経験を有しています。ロボット支援手術により従来の手術と比較し、0.5°、0.5mm単位での正確な手術を行うことが可能となり、患者さん個々の靱帯バランスに応じたオーダーメイド手術が行えるため術後早期の回復に有利である点が優れています。
  5. 5. 人工膝関節再置換術
    他院で施行された人工膝関節の再置換術も多く扱ってきた経験を活かし、他院で施行された人工膝関節の術後のお悩みに対しても広く対応いたします。人工膝関節全置換術後の膝のぐらつきや痛みに関しては、インプラント設置を変更することによって解決する場合があります。術後不調の原因をレントゲンやCT、核医学検査等により明らかとし、適応と術式を見極めたうえで再置換術を行います。幅広い知識と深い経験が必要とされる本手術は難易度が高いとされていますが、再置換術が必要な患者さんを多く診療する大学病院等で治療を重ねた経験を活かし、この地域の患者さんへ当センターを通じて提供していきたいと考えております。

変形性股関節症の治療方針

  1. 1. 保存加療(連携医の先生の病院で治療をお願いしています)
  2. 2. 人工股関節全置換術
    股関節につきましても、人工関節支援ロボットの導入を行いました。人工股関節の周術期合併症として問題となる脱臼を低減するためにはインプラントの正確な設置が求められます。コンピューター支援を駆使することで、実際の手術において術前計画に近い目標アライメントに落とし込み、また筋腱温存手術を行うことで脱臼抵抗性を向上することを心掛けています。また、術後早期回復に有利とされる仰臥位前側方アプローチで手術を行っており、術後は禁止動作を設ける必要がなく、疼痛が少なく翌日から歩行練習が可能、さらには早期社会復帰を目指しています。手術は2時間程度、皮膚切開は約10cmで、退院まで14日ほど、社会復帰(重労働を除く)までは1-2ヶ月ほどが見込まれます

さいごに

横浜市栄区唯一の総合病院である当院は、各診療科の垣根を越えて、「関節」のみならず様々なご病気をお持ちの患者さんの「全身」に対してしっかりとアプローチすることが可能です。「関節再建外科・人工関節センター」は、整形外科外来と同様に紹介患者さんを優先して診療にあたっています。近隣の先生方におかれましては、保存加療等でお困りの患者さんがおられましたら是非お気軽にご相談いただけますと幸いです。

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