リハビリテーション科 作業療法士 古屋 麻美
皆さんは「園芸療法(horticultural therapy)」をご存じですか?園芸療法とは、植物を育てることで心や体の機能回復を促すアプローチで病院や施設などでリハビリの一環として行われています。通常、園芸といえば庭や畑で重い土や道具を扱うため、少しハードルが高く感じられますが、今回はご自宅のキッチンやお部屋の片隅で気軽にできるスプラウト栽培をご紹介したいと思います。スプラウトとは、発芽した間もない若い野菜のことで、豆苗やかいわれ大根、ブロッコリースプラウトなど様々な種類があります。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富でとても栄養価の高い食材です。スプラウトの栽培キット(容器+タネ+説明書)はホームセンターや園芸店、webで購入することができます。
【育て方】






~ポイント~
夏は風通しのよい涼しい場所、冬季は暖かい室内(栽培適温は18~25度くらい)
冷暖房の風や直射日光が直接あたる場所をさける。
「タネをまく」、「水を替える」、「霧吹きをする」、「ハサミでカットする」などの手先の細かい作業は指や腕の良い運動になります。また、タネや水、芽に触れることで指の感覚もしっかり刺激されます。
毎日水を替える習慣は規則正しい生活リズムを整えるきっかけにもなり、日々の成長を見守る楽しみも生まれます。その様子を記録(日記や写真など)することは、日付や時間を意識し、記憶力や注意力を維持したりすることにもつながります。
植物と触れ合う時間は心を落ち着かせてくれるだけでなく、周囲の人との会話が生まれるきっかけにもなるでしょう。
そうして、収穫したスプラウトは、サラダやお味噌汁にそのまま加えて食べることができます。自分で育てたものを食べることは、毎日の暮らしに素敵な彩りを添えてくれます。そんなリハビリをスプラウトと一緒に始めてみませんか?
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