診療看護師/皮膚・排泄ケア認定看護師 永山 幸恵
当院では今年度より、診療看護師(Nurse Practitioner)が活動を開始しました。
診療看護師とは、看護師としての臨床経験に加え、大学院で高度な医学知識や診療技術を学び、医師と連携しながら診療と看護の両面から患者さんを支援する看護師です。患者さんの身体状態だけでなく、生活背景や価値観にも目を向け、一人ひとりに寄り添った医療の提供を目指しています。
私は診療看護師として活動するとともに、皮膚・排泄ケア認定看護師としての専門性も活かしながら患者さんの支援を行っています。皮膚・排泄ケア認定看護師は、褥瘡(床ずれ)や創傷、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)、スキンケアに関して専門的な知識と技術を提供する看護師です。
高齢化の進展に伴い、褥瘡や慢性創傷、排泄障害、スキントラブルに悩む患者さんは増加しています。これらの問題は治療だけでなく、日常生活や生活の質にも大きく影響するため、環境調整を含めた支援が重要です。診療看護師として医学的な視点から病状や治療を評価するとともに、皮膚・排泄ケア認定看護師として、専門的なケアを提供し、患者さんやご家族が無理なく継続できるケア方法を一緒に検討しています。入院中だけではなく退院後の生活を見据え、地域の医療・介護職と連携しながら、住み慣れた地域で安心して療養を続けられるよう支援していきます。
現在は病棟・外来を中心に活動していますが、創傷管理や褥瘡予防、ストーマケア、スキンケアに関する相談対応や、多職種との連携にも取り組んでいます。また、患者さんやご家族が退院後も安心して生活できるよう、地域の医療・介護スタッフとの連携も大切にしています。
当院での診療看護師としての活動は始まったばかりであり、その役割や活動内容も発展の途上にあります。しかし、医療と看護の両方の視点を持ちながら、さらに創傷・排泄ケアの専門性を活かすことで、患者さんにより質の高い医療と看護を提供できるよう努めてまいります。また、診療看護師は患者さんと医療スタッフをつなぐ架け橋としての役割も担っています。気軽に相談できる存在となり、安心して治療や療養に取り組める環境づくりに努めるとともに、地域に信頼される医療の実現に貢献してまいります。
これからも患者さんやご家族にとって身近で相談しやすい存在となれるよう、一人ひとりに寄り添った支援を続けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
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