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外来受付
AM 8:30 ~ AM 11:00
診療科により、受付時間が異なる場合がございます。
詳しくは各診療科のご案内でご確認ください。 -
休診日
土曜日・日曜日・祝日
開院記念日(7月15日に一番近い水曜日)
年末年始(12月29日~1月3日)
※ 救急は24時間365日受け付けています。 -
面会時間
面会制限中
※お申し込みは医療機関からのみとなります。
(患者さんご自身からの受診予約はお受けしておりません。)
〇当専門外来について
令和5年4月、当院整形外科に「骨軟部腫瘍外科外来」を開設しましたのでお知らせいたします。
骨軟部腫瘍は主に内臓器以外に発生する腫瘍であり、全身の骨や軟部組織(内臓器以外の筋肉等の組織)の良性あるいは悪性の腫瘍です。内臓器に発生する悪性腫瘍と異なり、発生頻度が低い「希少がん」であることから、骨軟部腫瘍を扱っているのは日本国内において整形外科医の2~3%のみであり、非常に専門性の高い分野になります。
当院では金沢大学整形外科で40年近くにわたりその治療を一手に引き受け、骨軟部腫瘍の診療と研究において世界をリードしてきた土屋医師が病院長に赴任しましたことにより、診断のみならず手術加療まで広く診療を行うことができるようになりました。
〇骨軟部腫瘍について
悪性骨腫瘍について
悪性骨腫瘍は骨にできる"がん"のことであり、骨そのものから発生する「原発性」悪性骨腫瘍と他の部位の悪性腫瘍が転移する「転移性」骨腫瘍に大別されます。
原発性悪性骨腫瘍の種類には骨肉種・ユーイング肉腫・軟骨肉腫などがあります。骨肉腫は骨原発の悪性腫瘍のなかで最も多いのですが、それでも100万人に1~2人の割合でしか発症せず、年間約200人が我が国で発生している、いわゆる希少がんの一つになります。
転移性骨腫瘍は乳癌や前立腺癌などの悪性腫瘍が骨に転移したものです。転移性骨腫瘍により骨融解が進み、骨の強度が落ちることで様々な症状を来します。がんの発生数の増加に加え、がん診療の進歩により担癌患者さんの予後が改善したことで、転移性骨腫瘍を有する患者さんの数は増加傾向となっています。転移性骨腫瘍で最も多いのは脊椎転移であり、背部痛などの症状以外に腫瘍の増大により脊髄を圧迫した場合、四肢の麻痺症状が出現することがあります。また、四肢の長管骨における転移性骨腫瘍は大腿骨近位部が多く、足の痛みから進行すると骨強度の低下により軽微な外傷で骨折(病的骨折)を来してしまいます。
治療について
原発性悪性骨腫瘍の治療には、現在のところ3つの標準的な治療法(手術療法と放射線療法、化学療法(抗がん剤治療))があり、組み合わせて治療を行います。転移性骨腫瘍の治療は原発巣の治療と並行して行う必要があり、原発巣の担当医師と相談し手術加療が必要かどうかについて検討します。
手術療法について
悪性骨腫瘍の局所治療で最も重要なのは、原発巣の確実な切除です。確実な切除を行うために、各種画像診断を用いて念入りに術前計画をたてます。手術においては腫瘍を取り残す事なく一塊に切除しながらも、手足を残す手術である患肢温存手術を第一選択としています。
悪性骨腫瘍(がんの骨転移を含む)を手術で切除した場合、切除した骨の部分(骨欠損部)をどのように再建するかという問題が生まれます。これに対して人工物での置換である腫瘍用人工関節が行われることが多いのですが、非生体材料を用いた置換であるため人工関節の摩耗や緩み、折損などが問題となり負荷をできるだけかけない生活が推奨されるため関節機能が低下することが一般的です。
これを解決する方法として、腫瘍とともに切除した骨を一塊として液体窒素の中で処理し、腫瘍細胞を死滅させたうえで再び体に戻して骨欠損部を再建する方法が金沢大学において土屋医師により考案され、基礎研究を積み重ねたのちに1999年から臨床応用してきました。2004年からは先進医療として治療を行い、2020年4月から処理骨自家骨移植の一つとして保険承認されました。
液体窒素処理骨は、処理直後の力学的強度が処理前と同等に保たれることや、凍結免疫(液体窒素で処理した細胞が体の腫瘍に対する免疫力を高めること)を期待できることなど、悪性骨腫瘍の治療に有利となる特徴を多く有していることをこれまでの研究で明らかにしています。当院でも液体窒素処理骨移植術が行える環境を整備し、適応のある患者さんについては当術式で手術を行うことが可能となりました。
〇さいごに
「骨軟部腫瘍外科外来」は整形外科外来と同様に完全紹介制とさせていただいております。可能な限り事前に診察の予約をしていただき、また画像データを含む診療情報提供書を郵送いただくことで、受診当日のスムースな診察につながりますので、ご理解ご協力をお願いいたします。
【担当医師】
○土屋 弘行 (横浜栄共済病院長、金沢大学整形外科学教室名誉教授)
○五十嵐 健太郎(横浜栄共済病院整形外科副部長、関節再建外科・人工関節センター長)
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詳しくは各診療科のご案内でご確認ください。
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